Nintendo Switchの国内出荷が一時停止、中古価格の高騰続く

経営戦略

2020/04/09 16:00

 任天堂は、同社のTwitter公式アカウントで、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」と携帯用「Nintendo Switch Lite」の本体は予約分を除いて今週の出荷はないと発表した。来週以降の出荷予定については改めて知らせるとしている。

Nintendo Switch本体の出荷が一時停止した

 Nintendo Switchは2月初めごろから、新型コロナウイルス感染症の影響で、中国での生産・出荷に遅れが発生していた。外出自粛要請による“巣ごもり需要”や新作ソフトの人気が重なり、品薄が続いている。ECサイトが予約受付を開始すると同時に、アクセスが殺到し接続が不安定になるなど、需要が供給を上回っている状況だ。

 この影響で、中古価格が新品価格を大きく上回る事例が発生している。価格差が1万円を超える例も散見されるが、出荷停止の知らせを受けて、さらに価格差が開く可能性がある。

 4月9日の11時半ごろに国内最大級のショッピング・オークション相場検索サイト「オークファン」で、「Nintendo Switch 本体(Lite除く)」の価格相場を「入札が多い順」で並べた結果、ページ内(1~51件)の平均価格は3万9484円だった。4月3日10時ごろに同条件で確認した平均価格は3万8314円だったので、すでに1000円以上高騰している。

 「マイニンテンドーストア」では税別2万9980円。中古価格と新品価格の間には、すでに1万円ほどの開きがある。「あつまれ どうぶつの森 本体セット」は倍以上の価格設定で出品されているケースもあり、今後、どこまで高騰するのか見えなくなってきている。(BCN・南雲 亮平)