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国内初のAIで住宅解体見積もり予想をマッチング、「くらそうね」4月1日に開始

販売戦略

2020/03/30 16:33

 解体工事・外構工事の一括見積もりウェブサービスを運営するクラッソーネは、複数の解体工事会社による見積もり予想金額の算出をAIによって自動化した国内初のサービスとして、解体を希望する施主と工事会社のマッチングサービス「くらそうね」正式版の提供を4月1日に開始する。

「くらそうね」正式版の提供開始

 クラッソーネは、解体工事の一括見積サービス「くらそうね解体」を11年から、外構工事の一括見積サービス「くらそうねエクステリア」を12年から展開し、相談件数5万件以上の実績がある。

 こうした中、解体工事完了までの期間を短縮化するため、これまでのくらそうね解体での累積約2万3000件の住宅解体に関する見積もりデータをもとに、AIによって解体の見積もり予想金額を算出する新サービスとして、くらそうねを開発した。昨年12月からベータ版として愛知県限定でテスト提供を行ってきたが、今回、全国800社以上の解体工事会社のネットワークを整備し、正式版として全国で提供を開始する。

 くらそうねは、複数の工事会社による見積もり予想金額をAIで算出できるマッチングサービス。ウェブ上で約10項目の物件情報(建物詳細・近隣環境・動機・工期など)を選択し、郵便番号と電話番号を入力するだけで、価格予測AIが工事会社の予想金額を最短1分で算出、最大10社からの見積もり予想金額を確認できる。

 従来、施主は複数社の見積もり取得までに平均20日ほどかかっていたが、最短1分で複数社の見積もり予想金額を取得でき、解体工事を実施するかどうかの意思決定を早めることができる。

 また、施主はハウスメーカーや大手不動産会社を介さず、直接工事会社に発注することで、マージンが発生せず、工事費用を削減することが可能。例えば、自宅の建て替えで、工務店経由の解体工事の見積もり金額が190万円だった施主が、同サービス経由により155万円で工事ができ、約2割のコストカットを実現できる。

 さらに、工事会社の口コミや定量的な評価(対応マナー・追加費用・工事品質・工期遵守・近隣配慮の5項目)が確認できるため、評価の高い工事会社を選択することで、解体工事に関するトラブルを未然に防ぐことができる。解体工事での不安点や疑問点については、くらそうねの担当スタッフへ相談可能で、見積もり内容の相談から工事完了までを一気通貫でサポートする。

 一方で、工事会社にとっては集客効果と業務効率アップが期待できる。まず、自社の予想金額や会社情報を確認した施主のみが本見積もりを申し込むため、受注確度の高い顧客を獲得することができるようになる。また、アプリ上で見積もり作成と顧客への送付ができるため手間を省けることに加え、会社情報ページで自社の強みやこだわりをアピールすることができる

 価格は、施主向けの利用料は無料。工事会社向けの利用料は、初期費用無料、月額利用料無料、成約手数料が工事金額の10%となる。