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楽天、路線バスを活用した配送を開始、岡山市と瀬戸内市で

時事ネタ

2020/03/13 09:30

 楽天は、運営する配送サービス「Rakuten EXPRESS」で両備ホールディングスと連携し、同社の子会社である東備バスのバス路線網を活用した、貨客混載による配送サービスの提供を、岡山県岡山市と瀬戸内市で3月11日に本格的に開始した。

楽天のオリジナル通い箱を使い、バスに積み込んで運搬する

 新サービスでは、Rakuten EXPRESSで運ぶ荷物を東備バスが運営する路線バス内に設置された通い箱に入れて、西大寺バスセンターから瀬戸内牛窓営業所まで輸送する。さらに、瀬戸内牛窓営業所から各配送先まで、東備バスのバスとタクシードライバーがRakuten EXPRESSの専用配送車で配送する。

 岡山市は、北を中国山地、南を四国山地に挟まれた、起伏に富んだ地形が特徴。総じて敷地が狭小な住宅市街地は、面的整備によって整然と形成されている区域から、そうでない区域までさまざまとなっている。また、瀬戸内市は南部と東部が瀬戸内海に面し、島嶼が点在している。人口は減少傾向にあり、牛窓地域が全体的に傾斜地が存在している。

 楽天では、こうした地域でも既存の路線バス網を輸送網に変わる運送手段として活用することで、効率的な配送を実現する。同社は、「楽天市場」での包括的な物流・配送サービスを構築する「ワンデリバリー」構想を掲げ、EC物流の健全化に取り組んでおり、今回の取り組みもその一環となる。