【家電コンサルのお得な話・3】シングル家電の買い時と同様に、家電量販の決算セールは3月14日(土)からの1週間が買い時のピークになると筆者は予想する。決算セールでお得に買い物していただくために、家電量販店のチラシの「四つのチェックポイント」について紹介しよう。


 新型コロナウイルス対策による営業時間の短縮などの影響はあるにしろ、2月決算の家電量販企業を除いて、通常であればこの時期は3月本決算に向けて各社の動きが本格化する時期だ。事前のDMやポスティングをすでに実施した企業(2月末終了や3月6日までの日程)も多いが、これは第一弾が終了しただけ。チラシによる集客活動はここからが本番となる。

 まずは、チラシをチェックする上で目にとまるのが「台数限定品」だろう。家電量販としても、通常、決算セールで集客を狙うためにお買い得な台数限定商品を掲載する場合が多い。特に今年は消費増税に加えて、新型コロナウイルスの影響もあり、家電量販店としては、まずは何よりも集客を重点に置くため、台数限定のメニューも強化する可能性が高い。特にシンプルな基本性能を備えたトースターやドライヤーなどの小物商品は狙い目である。

 二つめのチェックポイントが「期間の確認」。「還元ポイント」や「下取り」の訴求は3月を通じて継続することが多いため、直近のチラシで「対象期間」を確認しておくといいだろう。

 三つめが、商品価格に引きずられて見落としがちになる「配送・工事料金」だ。企業ごとに工事内容や配送料金は異なるため、商品の型番比較とは違い、とても比較しにくいのだが、ユーザーにとってはトータルの支払料金を安く抑えたいところ。少し手間は掛かるが、計算して比較することが大切である。比較項目としては「配送・設置料」「工事料金」「長期保証料(期間)」などを考慮するといいだろう。

 最後はメーカーキャンペーン(CP)。これは毎月実施するケースは少ないが、とはいえ3月は決算の追い込みに向けて、どこのメーカーも売り上げがほしい時期だ。いずれかの週(筆者予想は20~22日)で特定のメーカーCPが実施される可能性はとても高い。対象商品やカテゴリーが限られる場合もあるが、冷蔵庫や洗濯機などの大物商品がよく対象商品となるのでチェックしたい。

 このCPは本部商談で実施日数と予算台数を決めた上で行い、予算達成すれば家電量販に報奨金(リベート)が入る仕組みが多いため、家電量販サイドには、なんとしてでも売り切りたいという強い販売動機が働く。そのため、少々キツイ値段でも応じてくれる可能性も出てくるし、購入記念品という景品がつくこともある。

 また、メーカーCPはチラシの中では小さなスペースでの訴求になる場合が多いため、3月に家電量販店で大物商品を購入する計画があるなら、販売員にメーカーCPが入るかどうか予定を聞いてみるのもいいだろう。

 このように3月はさまざまな取り組みがあるため、まずは自宅で表に記載したチェックポイントを念頭に、チラシを見比べて、お得に買い物をしていただきたい。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)


■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。