2月26日、安倍晋三首相は一転して今後2週間のイベントの中止や延期、規模縮小を要請する方針を示した。政府が25日に発表した新型コロナウイルス感染症の拡大に備えた対策基本方針の中で、イベントの開催について全国一律の自粛要請をしない方針を示していただけに、東京ビッグサイトで26日から開始したばかりの「第16回 スマートエネルギーWeek」の事務局は政府の急な方針転換に対応に追われている。

東京ビッグサイトで26日にスタートした
「第16回 スマートエネルギーWeek」(イベントHPより)

 事務局は25日の時点で、予定通り開催することを発表したばかりだった。担当者によると「政府の対策基本方針を踏まえて情報を更新したもの」と話す。会期中に次のような対策の実施を公表していた。

 具体的には、(1)手指消毒液を全入口ゲートに設置、(2)全入口ゲートでサーモグラフィーによる体温測定を実施し、37.5度以上の場合、問診票に記入し、医師または看護師と面談した上で入場を断るケースもある、(3)マスク着用のお願いの看板設置、(4)咳エチケットと頻繁な手洗いを奨励する看板の設置、(5)救護室の設置、(6)医師と看護師の常駐――など。

 「8割以上の出展企業が展示していて、初日の来場者数も問題ない」(事務局)というイベントは28日までの開催を予定している。27日9時現在、主催社によると専門家による対策をしていることもあり予定通り27日も28日も開催するという。
 
3月中旬に医療系のイベントが目白押しの東京ビッグサイト

 スマートエネルギWeekは、エネルギー業界で世界最大級の国際展示会。最新のEVやFCVのほか、太陽光・風力・バイオマスなど再生可能エネルギーや蓄電池、水素・燃料電池、スマートグリッドなど関連8分野から構成される。

 なお、3月中旬まで開催が予定されている東京ビッグサイトの主なイベントは次の通り。「マイナビ就職MEGA EXPO(3月8日)」「赤ブーブー通信社主催イベント(3月8日)」「第18回国際オートアフターマーケットEXPO2020(3月11~13日)」。その後も、「国際医薬品開発展 2020(3月16~18日)」など医療関連のビックイベントが目白押しとなっている。今後の動向については、各事務局のホームページなどの情報を確認してほしい。(BCN・細田 立圭志)

【更新】26日14時の取材時の本文を、27日9時時点の情報(27日、28日開催)に更新しました。