完全ワイヤレスイヤホン市場はアップルの「AirPods」が一強状態だ。全国の家電量販店やECショップからPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、12月15日時点ではアップルのシェアが39.5%と、2位ソニーの3倍にあたるシェアを持っている。19年もアップルがトップシェアで走り抜けそうだ。


 アップルは19年、主力のAirPodsを第2世代にアップグレードしたほか、ハイエンドモデルの「AirPods Pro」も発売し、ラインアップを強化。7月にシェアが一時的に縮小したが、その後は40%前後のシェアで推移している。特に人気なのは、第2世代の「AirPods with Charging Case」。1月~11月のシェアは24.0%と、完全ワイヤレスイヤホン市場の約4分の1を占めている。
 

 ただ、シェア2位のソニーも黙っているだけではない。同社のシェアは、4月から6月まで1ケタ台だったが、7月に15%前後まで拡大した。シェア拡大を後押ししたのは、業界最高クラスのノイズキャンセリングを搭載したワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」。新型のBluetoothチップを搭載し、音楽再生機器から左右のユニットそれぞれに同時にデータを送信する仕組みを採用し、安定した通信と音と映像の低遅延化も実現した。
 
ソニーのワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」

 現在は、スマートフォンを介して音楽を楽しむ人が多い。ただ、日本で人気なiPhoneシリーズを始め、ハイエンドモデルを中心にイヤホンジャックを搭載しない機種が増えてきた。このままイヤホンジャックを搭載しない機種が増えれば、完全ワイヤレスイヤホンの需要は今後ますます増えそうだ。アップルに対抗するメーカーが現れるか、注目していきたい。(BCN・南雲 亮平)