全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、11月の完全ワイヤレスイヤホンの販売台数は前年同月比で153.2%をマーク。増税による反動をほとんど受けることなく、2ケタ成長を継続している。成長を支えているのは、アップルのAirPodsシリーズだ。特に勢いがあるのが、10月30日に発売された「AirPods Pro」。上位モデルながら11月のシリーズ別販売台数ランキングで首位に立った。


 11月のメーカー別販売台数シェアの推移では、1位がアップル、2位がソニーという構図は変わらない。20ポイントの大差はあるものの、ソニーも前年比2倍の販売台数を記録するなど、離されずに食い下がっている。第2グループで競っているのが、バリュートレード、ハーマンインターナショナル、オーディオテクニカの3社。11月はオーディオテクニカの伸長が目立った。
 

 シリーズ別の販売台数ランキングでトップだった「AirPods Pro」のシェアは18.8%。長らく首位をキープしていた「AirPods with Charging Case 第2世代」を0.5ポイント差で上回った。3位はソニーの「WF-1000XM3」。こちらも11.9%とシェアは高く、上位3製品で約半分のシェアを占める。
 
ノイズキャンセリング搭載モデルのニーズを改めて証明した
「AirPods Pro」

 完全ワイヤレスイヤホン市場におけるノイズキャンセリング機能はアップルやソニーだけの専売特許ではなくなりつつある。Qualcommの最新チップで安価にノイズキャンセリングを実現するモデルが登場しており、2020年はさらに多くのモデルがそろうことが予想される。圧倒的なブランド力を誇る2社に対抗できる第3極は現れるのか、来年のニューカマーに期待したい。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。