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フォルダブルスマホ「Galaxy Fold」が話題のサムスン、シェア3位に浮上

 10月25日の発売の「Galaxy Fold SCV44」は、広げた状態で約7.3インチの大画面になる日本初のフォルダブルデザインのスマートフォン。折りたたんだ状態では片手でスマートに操作でき、広げるとタブレットのように使える全く新しいデバイスだ。

au独占販売のフォルダブルスマホ「Galaxy Fold SCV44」

 価格は本体だけで税込24万5520円(au Online Shop価格、12月6日時点)と、あまりにもユーザーを選ぶ端末だが、家電量販店のPOSデータを集計した「BCNランキング」によると、キャリア・容量・カラーバリエーションを合算したシリーズ別集計で、11月第2週(2019年11月11日~17日)で67位、第3週(11月18日~24日)では63位だった。シェアは67位で0.06%、63位で0.07%。

 平均単価15万円以上のAndroidスマートフォンは、ほかにはシャープのモバイル型ロボット「RoBoHoN」しかなく、過去に登場したケータイのように折りたためるギミックのあるスマホで最も高額な価格設定を考えると、初代Galaxy Foldは、従来のスマホの枠を越える新たなカタチを提案するデバイスとして、次期モデルにつながる、まずまずの売れ行きではないだろうか。
 
販売中のAndroidスマートフォンで最も高額。とはいえ、3カ所に計6つのカメラを搭載し、
スマホ、ビジネスやクリエイティブに活用できるPC・タブレット、自撮りができるセルフィ―カメラ、
フリマ出品などと物撮りに適したメインカメラの1台4役と考えると安い?

 なお、取扱店舗は、au Online Shopと全国の主要都市にあるKDDI・沖縄セルラー直営店、Galaxyブランドの専門店「Galaxy Harajuku」、大手家電量販店のエディオン・ビックカメラ・ヤマダ電機・ヨドバシカメラの旗艦店に限られている。
 

 Galaxy Foldは直接的には貢献していないが、「BCNランキング」で今年10月以降のスマートフォンのメーカー別販売台数シェアの推移をみると、サムスンはややシェアを上げ、11月第3週、第4週(11月25日~12月1日)は、Apple、シャープに続き、シェア6.9%で3位に食い込んだ。一部店舗で、ドコモの「Galaxy A20 SC-02M」がMNP、ケータイからの乗り換え限定で最大2万円引きとなり、販売台数が跳ね上がったためだ。
 
楽天モバイルは、Galaxy Note10+など4機種を11月26日(店頭では12月3日)から
順次取り扱いを開始している

 ドコモからは、S ペンがさらに使いやすくなった「Galaxy Note10+」をベースとした、パッケージまで含めて全てがスペシャルなスター・ウォーズ「ダークサイド」モデル「Galaxy Note10+ Star Wars Special Edition」も12月13日に2000台限定で発売予定。ハイエンドの「Fold」や「Note10+」から「A30」や「A20」などのスマホ初心者向けモデルまで、幅広くラインアップをそろえるGalaxyブランドに改めて注目したい。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。