ヨドバシカメラは11月16日、大阪・梅田に出現した巨大商業施設「LINKS UMEDA」の開業記念セレモニーを開催した。午前9時30分のオープン前の9時に開始となった式典には、記者が知る限り会見として初めて、ヨドバシカメラの創業者である藤沢昭和社長と藤沢和則副社長(ヨドバシ建物社長)の親子がそろって出席、意気込みを語った。

藤沢昭和社長と藤沢和則副社長

 式典会場は屋外で施設をぐるっと一周できる2階の空中通路の一角、壁面緑化が整備されたアネックス棟が位置するローザンヌテラスで開催。藤沢社長が挨拶に登壇する直前、施設のすき間からスポットライトのように太陽の光が差す好天に恵まれた。

 藤沢社長は、「ヨドバシカメラは社名にカメラがついているように、長年にわたりカメラの商売をしてきた。最近では、家電から情報機器など多くの商品を取り扱っている。今から23年前に大鉄局(大阪鉄道管理局)の跡地を入手して、18年前(2001年11月)にマルチメディア梅田をオープンした。その後、(LINKS UMEDAの地は)駐車場として使っていたが、なんといってもお客様が喜んで家族連れで買い物にきていただく施設をつくりたいと思い、1200台の自走式の駐車場を梅田駅前に用意した。安心して買い物できると思う」と語った。

 続いてテナントとして7階でオープンしたニトリホールディングスの似鳥昭雄会長はLINKS UMEDAの名前の由来を披露。「ヨドバシカメラを起点に、お客様が買い物で結びつき、そして、ヨドバシだけでなくわれわれを含む多くの店がつながり、広がり、楽しい梅田界隈をお客様に喜んでほしいというのが由来とのこと。今後とも大阪、梅田近辺のお客様の暮らしが豊かになるように、少しでもお役に立ちたい」とニトリとしても地域に貢献する姿勢を示した。
 
ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長

 ヨドバシ建物の社長として挨拶した藤沢副社長は、「お客様から愛される店をつくっていくための今日はスタートの日。最近は、ネットの時代で変わっていかなきゃいけないといわれている。特に、欧米を中心に商業施設がどんどんなくなっている中で、デスティネーションストア、わざわざここに来る価値のある店を、この地で実現していきたい。お客様と共に盛り上げていきたい」と、ネット通販でも急成長のヨドバシカメラだが、あらためてリアル店舗を起点とする地元客とのつながりを大切にしていくと語った。
 
スペシャルゲストのアンミカさん

 スペシャルゲストとして大阪育ちでモデルのアンミカさんも登壇。カフェが少ない梅田界隈で、カフェが充実している点や、デパ地下ならぬ地下1階のスーパーが夜10時まで営業している利便性の高さなど、地元だからこそ分かる不便を解消してくれる店として期待を寄せた。
 
式典にはファーストリテイリングの柳井正会長兼社長、サントリーホールディングスの副会長/
大阪商工会議所副会頭の鳥井信吾氏、WeWork Japanのスチュアート・チューダー西日本ゼネラルマネージャー、
近商ストアの粕本源秀社長、大阪市都市計画局の角田悟史局長も出席した

 ファッションや食、サービスなど約200店舗が集まったLINKS UMEDAの初年度来場者数は7700万人を見込み、売上高500億円を目指す。地下1階から5階まで全フロアがシームレスにリンクするマルチメディア梅田の売上高1200億円とあわせると1700億円の地域最大級の商業施設が、新たな梅田のランドマークとして船出した。(BCN・細田 立圭志)