11月5日に中国スマートフォン(スマホ)大手シャオミ(小米、Xiaomi)の国内市場参入が報道された。すでに同社幹部がSNSで肯定するコメントをしており、2020年の参入はほぼ確定的になってきた。

中国スマホ大手のシャオミが2020年に日本市場に参入すると報じられた

 日本ではまだ馴染みがないかもしれないが、シャオミは世界全体のスマホ市場で、サムスン、ファーウェイ、アップルに次ぐシェアを誇っている。中国本土だけでなく、インドやインドネシアなどの新興市場でも急速に存在感を高めている。

 国内スマホ市場は、長らくアップルが圧倒的シェアで首位に君臨しており、次いで国内勢のシャープとソニーがシェア確保という構図が続いている。しかし、その直下では中国のファーウェイやOPPO、台湾のASUSなどのメーカーが急伸しており、数年先に勢力図が塗り替わる可能性も十分にある。

 中国スマホは、SIMフリースマホ市場の立ち上がりと合わせて、コストパフォーマンスの良さで注目を集めていたが、近年はそれだけではない。AIをはじめとする最先端テクノロジーを搭載する単価の高いフラグシップモデルも売れ始めており、「中華スマホ=コスパ」というイメージが変わりつつある。

 今回、国内市場参入が報じられたシャオミも今秋にディスプレイを端末全体に拡張した「Mi MIX Alpha」を発表するなど、莫大な費用をかけて意欲的なスマホを開発している。
 
9月に発表された「Mi MIX Alpha」。
開発には5億元(約76億円)が投じられたという

 10月1日に国内通信キャリアが端末分離プランに舵を切り、端末に対する消費者の意識は変化の過渡期にある。シャオミをはじめとした中華スマホにとって、これらは追い風として働くことが予想される。

 一方で、国内スマホ市場がだいぶ頭打ちにあり、新規参入のハードルが高くなっているという状況もある。対抗になるであろうファーウェイやOPPOとどのように差別化し、ポジションを確立していくのか。参入後の戦略が注目される。(BCN・大蔵大輔)