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一人暮らし向け炊飯器を一挙紹介! おすすめの製品や選び方を詳しく解説

コラム

2024/11/28 18:30

 美味しいご飯を炊ける炊飯器は、生活するうえでは欠かせないアイテムです。一人暮らし用の炊飯器も多くのメーカーから販売されており、どれを買っていいか迷うかもしれません。

 この記事では、これから一人暮らしを始めようと検討中の方、すでに一人暮らしで炊飯器を買い替えようかと考えている方向けに、炊飯器の選び方をレクチャー。選ぶ際に押さえておきたい5つの選び方やおすすめの炊飯器を紹介するので、ぜひ参考にしてください。


一人暮らしの炊飯器の選び方とポイント


 一人暮らし用の炊飯器を選ぶ際のポイントは、以下の5つです。

大きさ
種類
内釜の構造や素材
機能
手入れのしやすさ


 それぞれについて、詳しく解説していきましょう。
 

大きさ
 



 1つめのポイントが、「炊飯器の大きさ(炊飯容量)」です。自炊する回数や1回で食べる量などに応じて、自分に合った炊飯容量を選びましょう。

 家庭用炊飯器を扱う多くのメーカーは、一般的に3~10合(1升)までのサイズを取り扱っています。ちなみに、1合分のお米はお茶碗2杯程度の量です。一人暮らしで1回分の食事プラス作り置きや冷凍庫での保管を検討している場合は、1合では足りないかもしれません。「1回で多めのご飯を炊いておきたい」という方は、3合以上を検討しましょう。

 以下では、大きさごとの特徴を記載しています。

1.5合炊き:お茶碗約3~4杯分
 1.5合であれば約20~30分で炊き上がり、食べたい分をすぐ炊ける容量です。また、炊ける量が少ない分、軽量でコンパクトなサイズ感も魅力。コンパクトでその都度炊きたてのご飯を食べたい方におすすめです。

3合炊き:お茶碗約6杯分
 3合炊きは、一人暮らしにちょうどいいサイズです。大は小を兼ねるため、3合炊きであればそれ以下の量にも対応します。少量で炊いて食べきったり、多めに炊いて残りを冷凍したり、使い分けできるのが魅力です。迷う場合は、3合炊きを選んでおけば間違いないでしょう。

5合炊き:お茶碗10杯分以上
 5合炊きは、2~4人家族くらいまで使用できる容量です。一人暮らしの方であれば、1週間分のご飯をまとめて炊ける計算。仕事が忙しく、平日は自炊の時間を取れない方などは、土日に1週間分をまとめ炊きして冷凍しておく場合などに適しています。

 炊ける量が多くなると炊飯器のサイズも大きくなるため、収納スペースの確保も必要です。
 

種類



 炊飯器には、いくつかの加熱方式があります。加熱の仕方によって炊き上がり具合が変わるため、こちらにも注目しましょう。以下で、主な加熱方式3つを紹介します。

マイコン式
 炊飯器の釜の底に電熱ヒーターを配置し、ヒーターを発熱させて全体を温めて炊飯します。お手入れを手軽にできるのが特徴です。価格相場は5,000~7,000円程度。3合以上炊く場合、炊きムラができやすくなる点には注意が必要です。3合以上炊く場合は、IH式の炊飯器がおすすめかもしれません。

IH式
 主流となっているのが「IH式」で、電磁力の働きで内釜を直接加熱するタイプです。内釜の底部からフタや側面まで加熱するため、炊きムラが少ないのが特徴。また、短時間で炊飯できるのも魅力でしょう。

 IH式炊飯器の価格は、1万円からが目安です。「炊き上がり重視で、ふっくらしたご飯を食べたい」という方におすすめします。

圧力IH式
 高圧力蒸気によって、より甘みのあるもちもちしたご飯が炊き上がるのが、圧力IH式。基本的な構造は、圧力以外の部分はIH式と同じです。

 IH式よりも強い火力でお米を炊けるため、炊飯時間を短縮可能。さらに、お米の栄養を保つため、もっちりとした食感の美味しいご飯に仕上がります。

 一方、価格帯は高め。5万円を超えるモデルもあるため、お米の味や食感にこだわりたい方はチェックしてみるといいでしょう。
 

内釜の構造や素材



 内釜の構造には、厚釜・多層釜・真空釜の3種類があります。それぞれの特徴は、以下のとおりです。

厚釜
 一般的に、約2.3mm以上の厚さのモノを「厚釜」と呼びます。釜に厚みがあるため熱が均一に伝わりやすく、ムラなくお米を炊けるのが特徴です。

多層釜
 多層釜は、素材を何層にも重ねたタイプ。製品によって構造は異なるものの、7層や8層などさまざまなパターンがあります。釜の外側にアルミやダイヤモンド、銅といった熱伝導率の高い素材を用いることで、お米の芯まで熱が伝わりやすいのが特徴です。

真空釜
 真空釜は、真空の層を設けたタイプの内釜です。熱を効率よく内部に伝えて、炊き上がったご飯が冷めにくくなるのが特徴。厚釜や多層釜に比べて軽量のため、取り扱いが楽なのもポイントです。


 内釜の構造と同じぐらいに重要なのが、内釜の素材選びです。内釜の素材によっても炊き上がりが変わってくるため、特徴を確認しましょう。

鉄釜
 鉄釜は、熱伝導性に優れているのが特徴です。お米の芯まで熱が通りやすく、ふっくらとした炊き上がりを実現。また、短時間で炊飯ができるため、効率よく炊けます。

土鍋釜
 土鍋釜は、内釜に土鍋コーティングを施したタイプ。遠赤外線効果でお米の芯までしっかり熱が伝わるため、ふっくら炊き上がります。また、保温性にも優れており、保温モードの電気代を節約したい方にもおすすめです。

炭釜
 炭窯は、炭を配合させたタイプです。炭に熱を加えることにより、一気に高温で炊き上げられるのが特徴。炭による遠赤外線効果が加わることで、芯まで火の通ったムラのないご飯に仕上がります。

 ただし、ほかの金属素材の釜と違い、衝撃に弱いデメリットがあります。強い衝撃が加わると、欠けたり割れたりする可能性があるため、取り扱いには注意しましょう。
 

機能



 炊飯器も日々進歩しており、さまざまな機能が搭載されています。マストな機能でなくても、自分のライフスタイルに合ったものがあれば、それが付いた商品を選ぶのも一つの手です。ただし、便利だからと多くの機能が付いたものを選ぶと、その分商品価格は上がります。その点だけ、注意しましょう。

保温機能
 食べきれずに残してしまった場合には、「保温機能」が便利。基本的には、標準装備されている製品が多いです。「長時間美味しいご飯を食べたい」のであれば、保温時間を調整できるかもあわせて確認しておきましょう。

タイマー予約機能
 タイマー予約は、ご飯の炊き上がり時間を調整できる機能です。こちらもほとんどの機種で標準装備されているでしょう。朝起きたときや帰宅時間などから逆算して予約しておくと、タイミングよくご飯が炊き上がります。

早炊き機能
 早炊き機能は、炊飯時間を短縮できる機能です。通常炊き上がりまで50分~1時間程度かかりますが、早炊きを選べば、炊き上がりまでの時間を短縮できます。

エコ炊き機能
 エコ炊きは、炊飯器からの蒸気を抑えて炊き上げる機能。消費電力を抑えて炊飯可能です。電力を抑えながらも美味しいご飯が炊けます。

お米の銘柄炊き
 「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「あきたこまち」など、お米の銘柄ごとに炊き分けができる機能です。お米によって粒の大きさや食感が異なるため、銘柄の特徴に合わせて炊き上がりを調整してくれます。

調理機能
 煮込み料理やパン・ケーキの生地など、炊飯器でいろいろな調理ができる機能です(対応するメニューは機種ごとに異なる)。作りたい料理をボタン1つで設定できるため、忙しい方にとって、非常に便利です。

スマホ連携
 スマホを使って、炊飯器の各種設定や炊き上がりを調整できる機能もあります。外出先から炊飯開始できるなど、便利な機能です。
 

手入れのしやすさ



 手入れのしやすさも、注意したいポイントです。手入れの手間が少なければ少ないほど、使い勝手がよいでしょう。手入れしやすい炊飯器を選びたい場合には、以下のような炊飯器をチェックしてみてください。

内蓋を取り外せる
洗う必要のあるパーツが少ない
自動お手入れ(クリーニング)機能付き

 

一人暮らしにおすすめの炊飯器

 ここからは3合から5.5合まで、一人暮らしにおすすめの炊飯器を紹介します。
 

タイガー魔法瓶「JBS-B055」



 タイガー魔法瓶の「JBS-B055」は、3合炊きのマイコンジャー炊飯器。厚さ約3mmの遠赤黒特厚釜と釜全体を包み込む「釜包みヒーター」で、炊きムラを抑えたご飯が炊けます。美味しいご飯に必要な甘み・香り・ねばりなどの要素を引き出す「極うまメニュー」や、冷凍保存しても美味しさを保てる「冷凍ご飯メニュー」などを搭載。「美味しいご飯を食べたい」という一人暮らしの方におすすめです。

参考:タイガー魔法瓶「JBS-B055」
 

象印マホービン「圧力IH炊飯ジャーNW-JX10」



 こちらは、5.5合を炊ける象印マホービン「圧力IH炊飯ジャーNW-JX10」です。豪炎かまど釜が効率よく熱をお米に伝え、お米一粒一粒がふっくら美味しく炊けます。40時間保温できる「極め保温」や、炊きこみご飯を作った後などにつくニオイに対処できる「クリーニング」など、うれしい機能が搭載されています。

参考:象印マホービン「圧力IH炊飯ジャーNW-JX10」
 

パナソニック「SR-JW058」



 パナソニックの「SR-JW058」は、IH炊飯器でありながらコンパクトなデザインで、一人暮らしにぴったりの1.5合炊きです。IH方式により、釜全体を均一に加熱し、ふっくらとしたご飯を炊き上げます。また、内側をダイヤモンドハードコートでコーティングした「ダイヤモンドかまど」釜を採用しており、熱伝導率が高く、均一に加熱することができます。炊き分けメニューもも充実しており、おこわや銀シャリ、玄米などさまざまなコースで豊富なメニューを楽しめるのが魅力です。

参考:パナソニック「SR-JW058」
 

シャープ「KS-CF05B」



 シャープの「KS-CF05B」は、マイコン式の炊飯器で、0.5合から3合まで対応しています。特に特徴的なのは、シンプルでスタイリッシュなデザインで、最近のインテリアや調理器具にもマッチます。また、早炊き機能や予約タイマー機能も充実しており、忙しい一人暮らしのライフスタイルに合わせて使いやすい設計となっています。

参考:シャープ「KS-CF05B」
 

アイリスオーヤマ「KRC-ME30」



 アイリスオーヤマの「KRC-ME30」は、3合炊きのマイコン式炊飯器です。特徴的なのは、「銘柄炊き」機能を搭載しており、コシヒカリやササニシキなど全国の40銘柄のお米の種類に合わせた最適な炊き方ができます。また、硬さと食感を調節することができ、自分の好みに合わせて9通りの炊き分けを選ぶことが可能です。ちなみに、10合タイプは蒸し料理なども可能な多機能炊飯器であり、付属品として蒸しプレートがついています。

参考:アイリスオーヤマ「RC-MA30-B」
 

東芝「RC-5XW」



 東芝の「RC-5XW」は2024年の10月に発売されたばかりの3合炊き炊飯器。非常にシンプルなIHタイプで、昨日が制限されているものの、コスパの良い炊飯器です。一方で、一人暮らし向けの機能も付いており、0.5合(1膳)からご飯を炊けるほか、作り置きに便利な冷凍ご飯コースが付いています。そのほか、東芝の独自アプリ「IoLIFE」と連携することができ、外出先から予約の確認・変更ができたり、お米の在庫量を確認できたりなど、アプリを活用した独自機能が満載です。

参考:東芝「RC-5XW」
 

炊飯器で美味しくご飯を炊くコツ



 最後に、炊飯器で美味しくご飯を炊くコツについて解説します。

 美味しく炊きたい場合は、水にもこだわりましょう。浄水器やミネラルウォーターなどを使うと、ご飯がさらに美味しく仕上がります。

 お米を研いで水加減まで調整したあと、しばらくしてから炊く場合もあるでしょう。その場合は、炊飯器にセットしたまま放置するのではなく、ラップをかけて冷蔵庫に釜ごと保管しておいてください。そして、炊けるタイミングで炊き始めるのがベストです。常温で何時間もおいておくと、お米のでんぷんが溶け出して美味しくなくなってしまいます。

 ご飯を炊くときには、内釜についた水にも注意が必要です。内釜を使ってお米を研いだ際に、内釜の外側が水で濡れている場合もあります。炊飯器の故障や炊きむらの原因にもなるため、軽くふき取りましょう。

 最後に、炊き上がった後はしゃもじを使ってご飯をほぐします。ほぐすことで、ご飯の余分な水分が飛んで釜の中の炊きむらがなくなり、炊き上がりを均一にしてくれるためです。釜の中をしゃもじで十字に区切って底から上下を入れ替えながら、ご飯を潰さないようにほぐしましょう。
 

まとめ



 一人暮らし用の炊飯器の選び方について、解説してきました。一度に炊ける量や釜の素材の違いなど、炊飯器を選ぶ際には注目したいポイントがいくつかあります。また、ご飯を美味しく炊くコツもお伝えしたので、おすすめの炊飯器を購入して、ぜひ試してみてください。