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テレビの駆け込み需要、9月最終週は209.5%に、気になる反動減は?

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2019/10/06 20:00

 【BCN速報値】全国の主要家電量販店ネットショップPOSデータを集計した「BCNランキング」の速報値によると、10月1日の増税直前の最終週となる9月4週(9月23日~9月29日)のテレビの販売台数は前年同週比で209.5%を記録した。前回増税時の2014年4月1日直前の3月4週の同133.0%より76.5ポイントの差が開き、前回より増税前の駆け込み需要が大きかったことを示した。


 テレビの駆け込み需要は9月1週に177.4%の一度目の山を迎えて、2週目にやや勢いを弱めた。その後も前回同様に弱まると思いきや、9月3週に178.8と急伸し、最終週は2倍を記録した。

 前回は3月期末の決算商戦で、今回は商戦シーズンではない9月という違いからも、今回のテレビの駆け込み需要の大きさがうかがえる。

 チャートの下の棒グラフは13年12月1週の販売台数を100としたときの指数推移。前述のように9月が商戦期ではないことを勘案すれば、9月3週の138.2、9月4週の158.8は大きく伸びたといえるだろう。

 気になる反動減だが、10月1週(9月30日~10月6日)の予想についてBCN総研の木下智裕部長は「最後の9月30日が大きく伸びたので、前年同週比で前年トントンか、数%程度の前年割れにとどまるだろう」と語り、前回の90.4%よりも抑えられるとの見方を示した。(BCN・細田 立圭志)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店ネットショップからPOSデータを通じてスマートフォンデジタルカメラ4Kテレビなどの販売台数・金額データを毎日収集・集計しているデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。