コードを用いたスマートフォン(スマホ)決済サービス普及のカギは、結婚式やギャンブルにあるかもしれない。調査会社のJ.D. パワージャパンのアンケート調査によると、消費者がPayPayやLINE Payといったスマホ決済サービスが今後使えると便利だと思う場面は、「お祝い金」「ギャンブル」「結婚式のご祝儀」などだったからだ。

「結婚式のご祝儀」がスマホ決済を使いたい場所に選ばれた

 J.D. パワーによると、回答者が直近1カ月以内に利用したキャッシュレス決済は、「クレジットカード」の利用割合が74%と最も高く、次いで「電子マネー(64%)」「QRコード・バーコード決済(24%)」と続いた。今後、利用してみたい決済についても「QRコード・バーコード決済(24%)」が3位。キャッシュレス決済の中では、まだまだ伸び代がある。
 
「クレジットカード」や「電子マネー」の利用が「スマホ決済」よりも多い

 そこで、今後スマホ決済が使えると便利だと思う場面についてアンケートを取ったところ、誕生日などの「お祝い金(11%)」、「結婚式のご祝儀(9%)」「ギャンブル(9%)」「葬儀の香典(7%)」「さい銭(6%)」という結果になった。
 
最も期待を集めたのは「お祝い金」だった

 性別でみると、全体的に女性の方が男性に比べて関心が高い。特に、「お祝い金」「結婚式のご祝儀」「葬儀の香典」は、それぞれ男性よりも6ポイント、3ポイント、4ポイント多かった。一方、男性の関心を集めたのはギャンブル。女性の2倍(6ポイント差)期待していた。

 J.D. パワーは、「現状では、冠婚葬祭やギャンブルなどでスマホ決済を利用するイメージは、まだ湧いていない印象だが、結婚式のご祝儀やパーティーの会費などを決済するアプリも既に出始めている。将来的には、特別なシーンでの支払いにもキャッシュレス決済が一般的になる日が来るかもしれない」とコメントしている。

 ただ、スマホ決済に対するイメージとして、全体では「不正利用への不安(50%)」「個人情報漏洩への不安(42%)」といったネガティブなイメージもある。今後は、セキュリティ面での安全・安心の確保が、普及に向けた重要な課題になりそうだ。

 同調査は19年8月、20~60代の男女400人を対象にインターネットで実施した、キャッシュレス決済に関する実態・意識調査。急速な成長が期待されるQRコード・バーコード決済サービス市場のサービスレベルの向上を目指して行ったという。