猛暑日が続く中、同居する夫婦や家族の間でエアコンの設定温度を巡るリモコンの争奪戦は、思っている以上に激しいようだ。ロイヤリティ マーケティングが7月に実施した「暑さ対策」に関する調査によると、自宅の主な居住スペースであるリビングや居間などのエアコンの平均設定温度は26℃が最多で24%となったが、設置温度の決定権は女性に軍配が上がり、それによって設定温度が「26~28℃」に上昇する実態が明らかになった。

ロイヤリティ マーケティングの「暑さ対策」調査(以下同じ)

 全体の平均設定温度の26℃を境界線に、それ以上か、それ以下かを巡っての攻防が繰り広げられている。27℃が20.9%、25℃が19.8%、28℃が19.2%だった。

 次に、家族で集まる際のエアコンの設定温度の決定権についての質問では、「女性」の希望に合わせることが多い。「自分の希望に合わせることが多い」と答えたうち、「自分(女性)の希望」が58.2%で、「自分(男性)の希望」の41.8%を上回った。

 同じように、「自分以外の希望に合わせることが多い」と答えたうち、配偶者(女性)や母、子供・兄弟・孫(女性)、祖母、その他(女性)など「自分以外の女性の希望」が55.1%となり、「自分以外の男性の希望」の44.9%を上回った。いずれの場合でも、決定権は女性の方が高かった。
 

 また、温度設定の決定権が女性にある場合、「26~28℃」と平均設定温度よりも高くなり、逆に決定権が男性にある場合、「24~25℃」と平均よりも低くなる。

 一方で、「自分以外の女性の希望に合わせることが多い」と答えた中では、24℃が63%で最多になった。逆に、「自分以外の男性の希望に合わせることが多い」と答えた中では、26℃が53.1%で最多となった。

 女性の場合、自分の希望で温度を高くしたいが自分以外の女性に合わせる場合は低くして、男性の場合、自分の希望で温度を低くしたいが自分以外の男性に合わせる場合は高くする様子がわかる。
 

 性別ごとの「エアコンを使ってるときのマイナス面」については、「身体の冷え」で女性が47.9%と圧倒的だった。男性の31.7%よりも16.2ポイントも高く、女性の方が男性よりも身体の冷えに敏感であることがわかる。
 

 次のマイナス面が「だるさ・むくみ」で、女性が35.6%、男性が29.1%、「空気の乾燥・よどみ・臭い」で、女性が25.1%、男性が14.9%となった。

 男性の回答で最も多かったのが「特になし」の38.9%。女性の26.1%より12.8ポイントも高い。男性と女性でエアコンに対する感じ方の違いに開きがあることが分かり、リモコンを巡る争いは今年の夏もつづきそうだ。

 最新のエアコンの中には、左右から吹き出す温度が変えられたり、センサーを使ってその人が冷えを感じているかなどを把握しながら心地よい風を送るモデルもある。家族の中での争いがひどくなるようなら、そうしたモデルを検討するのも一考かもしれない。(BCN・細田 立圭志)