ダイキン工業は、2020年の東京五輪を見据えて、東京生まれ・東京育ちの男女500人(年代別)に「令和元年 東京の夏の空気調査」を実施した。湿度が高く、じわじわと期間が長くなる東京の夏で、エアコンがどのように利用されているのかが、同社の調査から見えてきた。

「なくても困らない」から「必需品へ」

 同社の調査によると、東京の夏は体感だけでなく、平均気温の推移から見ても、年々暑く、期間はじわじわと長くなっている。そこで、「東京の夏を過ごす上で、エアコンはあなたにとってどんな存在ですか」という設問で、現在と小学生の頃(10歳頃)のエアコンに対する認識を聞き、昭和と令和までの変遷をたどった。

 結果として、1960年代(昭和35~44年)に98.0%がエアコンは「なくても困らないもの」と考えていた。一方で19年現在、「生活必需品」との考えが86.4%を占めた。
 

省エネ性向上で“つけっぱなし運転”増加

 使い方も変わってきている。エアコンの省エネ性能や機能性が向上していることから、夏場のエアコンつけっぱなし運転が増えている。「夏場のエアコンの使い方として、つけっぱなし運転をすることがありましたか」と、「就寝時」「短時間の外出」「24時間」の三つについて、10歳頃と現在の実施経験の有無を聞くと、昭和・平成・令和での変遷が明らかになった。

 いずれのつけっぱなし運転も、90年(平成2年)から増え始め、現在は就寝時のつけっぱなし運転の実施率が54.7%、短時間の外出中のつけっぱなし運転が46.9%に達している。24時間のつけっぱなし運転の実施率は20.4%と高くはないが、ほかのつけっぱなし運転が増えていることを考慮すると、24時間運転も増える可能性がある。
 
つけっぱなし運転の実施率

 また、現在の設定温度は女性と比べて男性の方が低い結果になった。男性は25℃(22.5%)、女性は27℃(28.0%)が最多となった。世代別に見ても、平均設定温度は女性の方が高かった。
 
性別・年代別の夏場のエアコン設定温度

 変化する東京の夏を過ごす上で、エアコンは「ないと困るもの」に変わってきていることが分かった。現在、2人以上の世帯におけるエアコンの普及率は90.6%。使い方としては、つけっぱなし運転が増えている。このまま東京の夏が変わっていくのであれば、エアコンの省エネ性能の向上がますます求められそうだ。(BCN・南雲 亮平)