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野外フェスの暑さ対策は万全?「空調服」や「蚊よけウェア」が活躍

販売戦略

2019/07/26 21:30

 7月26日から新潟県湯沢市の苗場スキー場でスタートした国内最大級のロック・フェスティバル「フジロック」をはじめ、子どもや学生などが夏休みに突入したということもあり野外イベントのシーズンになってきた。台風の予報があるなど、まだスッキリしない天気だが、夏の野外フェスの暑さ対策に便利なファンタイプのブルゾンやベスト、虫よけウェアを紹介する。

「空調服」のファン付きウェアは長袖でも風が通って肌はさらさら

 「空調服」などと呼ばれる腰あたりに二つのファンが搭載されているブルゾンやベストが各社から発売されている。ベルトなどに取り付けた小さなリチウムモバイルバッテリーと接続すると外気を取り込むファンが回転し、風が身体の中を駆け抜けながら首もとから出ていくという仕組みだ。
 
腰もとのファンから外気が勢いよく取り入れられる

 社名が空調服という企業のブルゾンを実際に着用してみると、長袖であることからイメージされる見た目とは違って快適さを実感できる。特に、身体中に風が流れることで衣服と肌が密着する不快さはなく、むしろ肌はさらさらだ。しかも、首もとから顔に向けて心地よい風が吹くので、まさに扇風機にあたっている感覚がある。

 暑さ対策グッズとして片手で持ち運べる小型扇風機がはやっているが、両手を使ったり、より本格的に涼をとるアイテムとして空調服は最適だ。もともとはエアコンなどの空調設備のない場所や屋外で作業したりする人のためにつくられたものなので、製品的にもしっかりとしたつくりになっている。

 「空調風神服」という製品を製造するサンエスでは、ゴルフ用のベストも用意している。担当者によると「ベストタイプは、夏の家の前の草むしり作業など、ちょっとした作業をするときに使いたいというニーズも高い」という。
 
ベストタイプにはゴルフ用のものもある

 サンエスのファンは、風向きが変えられる特許取得済みの「ななめファン」を採用。集中的に背中や腕など冷やしたいところに風を当てることができる。
 
風向きが変えられるサンエスの「ななめファン」

 野外イベントでは防虫対策も考えたい。SOPICのウェアは着るだけで簡単に虫よけができる。生地に特殊な薬品をコーティング加工しており、防虫成分を剥がれ落ちにくくしている。

 糸に練り込み加工するタイプなら、半永久的に害虫を寄せ付けることがないという。もちろん、薬品の成分はエコテックスという安心基準に認定されている。
 
着るだけで簡単に虫よけできるウェア
 
ブランケットも用意

 同社では、メッシュブランケットも用意しており、キャンプのときのひざ掛けや赤ちゃんのベビーカーの虫よけなどにも使われてる。

 夏の野外フェスは開放的で気持ちいいが、最近は異常な猛暑日に当たってしまうこともしばしば。災害時などの備えとしてのニーズもあるというように、「空調服」や「虫よけウェア」を日ごろから準備しておくのもいいだろう。(BCN・細田 立圭志)