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日本初、元局アナがeスポーツキャスターへ転身、特化した事務所を設立

経営戦略

2018/06/20 16:00

 元朝日放送アナウンサーの平岩康佑氏は6月18日、自身のTwitterで、朝日放送から独立してeスポーツ実況者の事務所「ODDYSEY」を設立したと発表した。今後は、eスポーツ実況に専念していくという。局アナがeスポーツキャスターに転身するのは日本で初めて。

朝日放送のアナウンサーからeスポーツキャスターに転身した、
ODDYSEYの平岩康佑代表取締役

 コンピュータゲームを競技として捉える「e(エレクトロニック)スポーツ」は、若者を中心に世界中で盛り上がっている。スポーツ実況などを務めていた平岩氏は、「観客が声を枯らして選手を応援できる雰囲気」を会場につくりたいという思いから、ODDYSEYを立ち上げ、代表取締役に就いた。「喋りのプロ」による実況で、eスポーツイベントのクオリティ向上を図る。

 同社の主な事業は3つ。ひとつは、所属タレントの斡旋やゲーム実況・イベントに関する仕事の紹介と、eスポーツ実況のノウハウを伝える研修プログラムといったマネジメント事業。2つめは、既存スポーツ中継で得た経験をeスポーツ実況でも活かすための中継制作事業。3つめは、eスポーツイベントや関連番組の演出コンサルティング事業だ。

 ゲーミングブランド「GALLERIA」を手掛けるサードウェーブの榎本一郎常務取締役は、4月の新製品発表会で「いろいろな方面でeスポーツを切り口にした新しい事業、投資、成長チャンスが芽生えてきた」とコメントしている。日本で初めてeスポーツの実況集団として、新たなeスポーツ関連事業の定着を狙うODDYSEYに、注目が集まっている。