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家電スタートアップCerevo創業者の岩佐琢磨氏が古巣のパナソニックに

経営戦略

2018/04/05 15:30

 IoTの技術を活用したインターネット接続家電の開発・製造などを手掛ける家電スタートアップのCerevoは4月2日、子会社の「Shiftall(シフト―ル)」の全株式をパナソニックに売却したと発表した。


Cerevoの世界初のVRシューズ「Taclim Shoes」と小型モジュール「Taclim Module」

 Shiftallの代表取締役CEOを務める岩佐琢磨氏は、元パナソニック(当時の松下電器産業)出身で、同社を退社した2008年5月にCerevoを設立した人物。今回の売却で古巣のパナソニックに戻る形となり、Cerevoで培ったIoT家電の開発や製造、販売ノウハウを、パナソニックの製品開発で発揮するとみられる。

 パナソニックは、昨年4月にIoTやAI、ビッグデータ、ロボティクスなどを活用して新規事業を創出するビジネスイノベーション本部を新設。今回の買収の狙いについて「Shiftallが持つノウハウを最大限に活用する」と発表した。

 なおCerevoの代表取締役には、「DMM.make AKIBA」で農業IoTに取り組みながら受託開発をサポートした青木和律氏が18年4月に就任している。Cerevoは、自社でもつIoT家電の技術やリソース、ノウハウなどを、新しくゼロからハードウェアの開発や製造に取り組むスタートアップ企業に提供するとともに、パートナー企業と協働しながら、共同開発や製造業務などで事業価値を高めていくとする。(BCN・細田 立圭志)