CerevoがIoTの目覚まし時計、googleカレンダーと連動して自動アラーム

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2015/11/17 16:22

 インターネットと家電を融合して世の中になかった製品を企画・開発するCerevo(セレボ)は11月16日、スマート・アラーム「cloudiss」(クラウディス)を発売した。メーカー希望税別小売価格は1万2800円。同社の直販サイトのほか自作PC専門店のツクモで販売する。


目覚まし時計に見えないデザインのスマート・アラーム「cloudiss」

スマホのスケジュールと連動してアラームが鳴る


 社会人でも学生でも、毎朝、同じ時間に規則正しく起きる人はどれぐらいいるだろうか。翌日は出張で早く起なければならなかったり、逆に、立ち寄りがあって少し遅くても大丈夫だったり、起きる時間が微妙に異なることも多いのではないだろうか。 

 学生であれば、授業が休講になる日もあれば、友人と夜遅くまで飲んでしまって……なんて場合も。だけど、どうしても出席しなければ単位がマズイということだってあるだろう。 

 寝る前に翌朝の目覚ましの時刻を設定する。だれもが当たり前に行っている動作だが、よく考えたら面倒な動作だ。この動作の解消に着目したのが「cloudiss」。 

 「cloudiss」はスマートフォン(スマホ)のgoogleカレンダーと同期して、その日最初のイベントに合わせて自動的にアラームが鳴る。「オフセット」機能を使って、身支度や通勤にかかる時間を考慮して、イベントよりも1時間や1時間半早く鳴らすことも可能だ。スマホ専用の「cloudiss」アプリとBluetoothでペアリングすることで動作する仕組みだ。現在はiPhoneのみの対応で、今後はAndroid OSのスマホ対応も期待される。 

 アラーム音のボリュームはスマホ側で調整できる。基本的には防犯ブザーのようなけたたましい音が鳴る。朝起きるのがどうしても苦手なユーザーがターゲットだ。 
 


Cerevoの岩佐琢磨代表取締役CEO

どうしても起きられない人でも起きるための仕掛け


 本体にはボタンがなく、シンプルな筒状のアルミボディ。底面にBTスピーカーを内蔵し、上部のコルクを回すと充電するためのMicro USB端子と電源ボタンがせり出てくる。身に着けていても、あるいは出張先のホテルに置いても、パワフルな目覚まし時計を感じさせない洗練されたデザインに仕上がっている。 

 アラーム音を止めるための遊び心も仕込まれている。大きな音のアラームを止めるには、本体を何度もシェイクしなければならないのだ。振る回数は設定でき、目覚まし時計の音だけでは起きられない「重度」の人は、50回ぐらい振って止める設定にすれば、うっかり寝過ごすこともなくなるだろう。 

 そして、アラームが止まったら、Googleカレンダーのスケジュールに入力した単語をスマホが読み上げてくれる。「6時30分です。社長と会議です」。絶対に寝過ごすわけにはいかないこんな日も、「cloudiss」があれば安心だ。 

 実は「cloudiss」は、「朝が弱い」とういうCerevoの岩佐琢磨代表取締役CEOが「目覚まし時計を再定義する」との思いで開発した製品。目覚まし時計とIoT(モノのインターネット)を掛け合わせたら、まったく新しい目覚まし時計が生まれたというわけだ。 

 11月17日と18日に渋谷ヒカリエで開催している「TechCrunch Tokyo 2015」で、製品の展示や販売を実施する。(BCNランキング 細田 立圭志)