このところホームシアターシステムが売り上げを伸ばしている。2017年前半は2ケタ成長を記録するも、春以降あまりふるわなかった。しかし、秋以降は復調し、今年2月には販売台数・金額揃って2ケタ増と好調だ。

 有機EL、4Kといったプレミアムテレビの需要に下支えされながら、年明けからの平昌五輪効果も手伝ってレコーダーも含めた買い替え・買い増し需要が活発化。その波にホームシアターシステムも乗った形だ。

低価格バータイプの増加で競争が激化

 ホームシアターシステムは、メインスピーカーの形状で、棒状のバータイプと、複数スピーカーを組み合わせて配置するセパレートタイプの大きく2つに分かれる。現在の主流は、サウンドバーとも呼ばれるバータイプ。構成比は年々拡大しており、直近では9割以上がバータイプ。設置が簡単で、セパレートタイプよりも平均単価が1万円程度安いこともあり、人気が高まっている。
 

人気のサウンドバー(YAS-107、HT-S200F、JBL BARSBLKJ)

 メーカー別シェアをみると、17年前半は、BOSEとソニーの一騎打ちという情勢だった。しかし、後半から今年に入り状況は一変。トップ争いからBOSEが脱落するのと入れ替わりに、ヤマハとソニーが1位を争う展開になった。そこにJBLブランドをひっさげ、低価格製品でハーマンインターナショナルが攻め入るという構図だ。
 

 売れ筋はいずれも税別2万円台の製品。先鞭をつけたのはBOSEの「Bose Solo 5 TV sound system」のヒットだったが、現在では各社3万円を下回る製品でしのぎを削っている。2月はヤマハの「YAS-107」とソニーの「HT-S200F」がトップを争った。さらに安く、2万円を切るハーマンの「JBL BARSBLKJN」のシェアも拡大している。(BCN チーフエグゼクティブアナリスト 道越一郎)


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※『BCN RETAIL REVIEW』2018年4月号から転載