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O2Oやサポート・配送などで提携、新ショッピング会社「楽天ビック」設立へ

経営戦略

2017/12/19 16:01

 楽天とビックカメラは12月19日、オンラインとオフラインが連携する、家電分野を中心とした利便性の高いショッピング体験の提供に向けて、新会社「楽天ビック」を設立すると発表した。

 現在、ビックカメラは「ビックカメラ楽天市場店」として楽天が運営するインターネットショッピングモール「楽天市場」に出店しているが、この基盤を引き継ぎながら、2018年4月からは「楽天ビック」として出店する。新会社は2~3月をメドに設立する。出資比率は未定。
 

 「楽天ビック」では、楽天がこれまで培ったサイト構築のノウハウとビックカメラがもつサービス力を融合させ、インターネット通販ながら、リアル店舗のようにスムーズに設置工事を依頼できるようにする。配送に関しては、ビックカメラの物流拠点を活用した当日配送をはじめ、充実したサービスを提供。両社の物流面でのさらなる協業の深化も視野に入れ、物流・配送の効率化などを進める。
 

現在出店中の「ビックカメラ楽天市場店」

 また、両社で連携した独自商品の開発も検討し、「楽天ビック」やビックカメラグループで販売していく。オンラインとオフラインの連動(O2O)も強化し、「楽天ビック」上でのビックカメラの実店舗の商品在庫の確認や、「楽天ビック」で購入した商品のビックカメラ店舗での受け取りを可能にする。同時に、ビックカメラの実店舗で「楽天スーパーポイント」が貯まったり使えたりできるようにするなど、ユーザーにとって、よりいっそう利便性の高いサービスの提供を目指す。

 楽天とビックカメラは、インターネット通販と実店舗のシームレスな連携強化を進めるだけでなく、「楽天ビック」の運営を越えて幅広い協業についても協議していく。