ヘッドセット市場が堅調だ。2016年8月以降、販売個数・金額とも前年を上回っており、今年に入って伸び率が2ケタ水準に加速。今年7月は個数が前年比125.9%、金額は146.3%と大幅に伸びている。ヘッドセットは、スマートフォンの普及とともに需要が拡大しており、ヘッドホン市場に比べ勢づいている。

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 しかも、平均単価は5000円台から6000円台へと上昇。昨年発売のiPhone 7/7 Plusからイヤホンジャックが廃止されたため、昨年7月は14.5%に過ぎなかった無線タイプの構成比は、今年7月には23.0%と9.5ポイントも拡大した。また、通話を主眼とした製品から、音楽を楽しみつつ通話にも対応できる製品へと主力がシフト。こうした変化が単価上昇をもたらした。

 メーカー別では300近くもの豊富なラインアップを展開するエレコムがトップを快走。7月は25.3%のシェアを獲得した。Bluetooth接続ながら、税別で2000~3000円程度と手頃な製品が売れ筋だ。2位以降はソニー、オーディオテクニカ、ハーマンと音響に強いメーカーが続く。
 
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Appleのシェアが拡大、4%を超える

 注目は5位のAppleだ。しばらく品薄で入手困難だったAirPodsが5月以降、潤沢に入荷し始め、シェア拡大に貢献しているからだ。
 
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AppleのAirPods

 AirPodsは、5月から7月まで3か月連続で機種別で販売個数シェア1位を獲得。iPhoneの販売に連動し、当面この勢いは継続しそうだ。(BCN チーフエグゼクティブアナリスト・道越一郎)


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※『BCN RETAIL REVIEW』2017年9月号から転載