Appleオンラインストアで、iPod nanoとiPod shuffleの販売が終了した。AppleのWebサイトからは、iPod nano/shuffleの製品情報ページもなくなり、「Music」のページで、「iPod touch」の製品情報のみ、紹介している。

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第7世代のiPod nano(2012年発表モデル)

 家電量販店・オンラインショップの実売データを集計した「BCNランキング」によると、iPodをはじめとする携帯オーディオプレーヤーの販売台数は、スマートフォンの本格普及が始まる直前、2010年をピークに縮小に転じた。
 
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2007~15年の携帯オーディオの販売台数指数の推移(07年を1として)

 かつては国内外のメーカーがひしめきあい、家電量販店で大きな売り場を占めていたが、「AppleのiPod」と「ソニーのウォークマン」の2強時代を経て、ここ6年ほどは、iPodに代わり、ウォークマンがトップに立ち、ハイレゾ対応や防水など、専用機ならではの新たな価値を提案している。

 「2強」といっても、実際には、Appleがソニーを大きく引き離していた。「BCNランキング」の週次データでは、Appleは、09年9月第2週(9月7日-13日)から10年7月最終週(7月25日-31日)まで、47週連続でメーカー別販売台数シェア1位を記録。09年8月最終週(8月24日-30日)に約4年8か月、242週ぶりに首位を明け渡し、そのことを報じた記事を当サイトの前身に当たるデジタル生活応援サイト『BCNランキング』に掲載すると、大いに話題となった。
 
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最初の逆転劇から1年後、2010年8月に掲載した記事より

 16年メーカー別の販売台数シェアはソニー55.7%、Apple34.0%。店頭在庫が残っている間、しばらくはiPod nano/shuffleは売れ続けるだろうが、完全に終了すると、Appleのシェアは下がると予想される。iPhone発表10周年の今年は、Appleにとって、そしてデジタル家電市場にとって節目の年となりそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。