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<エアコンメーカー座談会・2017>今年のエアコン商戦はどうなる?

特集

2017/02/24 18:00

 家電量販店の売上高で高い構成比を占めるエアコンは、注力商材としてフロア横断でスタッフが販売に取り組む企業もあるほどだ。年々厳しくなる省エネ基準や買い替えサイクルの長期化は、2017年のエアコン商戦にどのような影響を及ぼすのか。一般社団法人日本冷凍空調工業会に加盟する5社を迎えて議論を交わした。

 
<エアコンメーカー座談会・2017>
開催日:2017年1月25日
場所:BCN 会議室
参加メーカー:シャープ、ダイキン工業、東芝ライフスタイル、日立ジョンソンコントロールズ空調、富士通ゼネラル(50音順)
※一般社団法人日本冷凍空調工業会の加盟メーカーに参加を募った。
 

(左から)シャープ健康・環境システム事業本部空調・PCI事業部第一商品企画部の南條博紀主任、ダイキン工業空調営業本部事業戦略室の谷内邦治住宅用事業担当課長、東芝ライフスタイルエアコン事業部事業企画部の吉田徹部長、日立ジョンソンコントロールズ空調家庭用空調事業部グローバル商品マネジメント本部RAC商品企画部の木村士良部長、富士通ゼネラル国内民生営業本部国内営業推進統括部商品戦略部の田邉恵史担当部長

<議論テーマ>
自社製品のこだわり(本記事)
エアコン市場の動向とトレンド
エアコンの理想の売り場
メーカー横断で取り組むべきこと

■自社製品のこだわり

◇シャープ

南條博紀
健康・環境システム事業本部
空調・PCI事業部 第一商品企画部 主任

▼部屋もきょう体もキレイに
(プラズマクラスターエアコン G-Xシリーズ)

 カビの発生を抑えるプラズマクラスターを、停止時にも自動で放出する機能を搭載。部屋の空気をキレイにするため、季節を問わずに使用できる。ユーザーが簡単に手入れができるように、ルーバーを取り外して洗えるようにした。
 

◇ダイキン工業

谷内邦治
空調営業本部 事業戦略室 住宅用事業担当課長

▼気流と加湿で乾燥対策
(うるさら7 Rシリーズ)

 冬は暖気を壁や床に沿わせて流し床暖房のような暖かさを、夏は冷気を天井に沿わせながら降り注ぐような涼しさを実現。人に風を当てない快適な気流を生む。屋外の水分を取り込んで室内を加湿する無給水加湿と合わせて、部屋の乾燥を防ぐ。
 

◇東芝ライフスタイル

吉田徹
エアコン事業部 事業企画部長

▼省エネと掃除でクリーンを実現
(大清快 DRシリーズ)

 涼風運転や保温運転といった電力の消費を抑える運転モードで、実使用での省エネに注力。手入れのしやすさも大切にしており、カバーを取り外さずにエアコンにたまったホコリを掃除機のホース先端で簡単に吸い込むことができる。
 

◇日立ジョンソンコントロールズ空調

木村 士良
家庭用空調事業部 グローバル商品マネジメント本部 RAC商品企画部 部長

▼日本の環境に合わせた機能
(白くまくん Xシリーズ)

 居住環境に見合った、コンパクトで省エネなエアコンを目指す。5年前から画像で家具や人の位置を検知するカメラを搭載しており、気流をコントロールして最適な風を送る。日本の湿気に対応するための除湿運転にも力を入れる。
 

◇富士通ゼネラル

田邉 恵史
国内民生営業本部 国内営業推進統括部 商品戦略部 担当部長

▼触らなくても年中稼働
(ノクリア Xシリーズ)

 冷やす、暖める以外の繊細な気流で快適な空間をつくる。最新機種には、1年中運転モードを搭載。自動運転に故障診断を加え、年間を通じて操作する必要がない。両端に角度を自在に変えられる吹き出し口が、心地よい独自の気流を生み出す。
 
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2017年3月号から転載