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東北エリア初の戸建リノベーション実証プロジェクト、「ふくしま 霊山の家」が完成

暮らし

2022/09/16 06:30

 YKK APは9月14日に、大石ガラス店が運営するMADOショップ伊達保原店、MADOショップパートナーの文化住宅機器、引地工務店、シン建築工房の4社と共働して、中古戸建住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクトとして取り組んでいた、「ふくしま 霊山の家」が完成したことを発表した。

ふくしま 霊山の家

 「ふくしま 霊山の家」は、福島県伊達市の中でも早期に区画整理された大型分譲地(100区画)に建つ築28年の住宅で、一般的な新築住宅を上回る断熱と耐震の性能向上にこだわって、ハイレベルなリノベーションを実施した戸建住宅。

 外壁や窓、屋根など既存部分を多く残すことで(既存木材使用率は約80%)コストを抑えるとともに、国土交通省が既存住宅の性能向上や子育てしやすい環境などの整備に資する優良なリフォームを支援する「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の認証を受けて、補助金も活用している。また、外観デザインは周辺地域の景観も意識した、和モダンなデザインにリノベーションされた。

 高い断熱性能を実現すべく、壁を壊して新しく窓を設置する箇所にはYKK APの高性能トリプルガラス樹脂窓「APW 430」を採用しており、壁を壊さない箇所には既設窓の枠の上からかぶせて取り付けるカバー工法の窓リフォーム商品「マドリモ 断熱窓 戸建用」の樹脂窓を、既設窓をそのまま活かす箇所では既設窓の内側にもう一つ窓を設置する「マドリモ 内窓 プラマード U」を採用している。

 玄関ドアには、高断熱玄関ドア「イノベスト D50」樹脂複合枠仕様を採用することによって、断熱性能を改修前の約3倍に向上した。冬場の室内での体感温度が概ね13度を下回らないとされる、HEAT20 G2相当をクリアすることで、冬場のヒートショックのリスクを軽減し、健康で快適な居住空間と高い省エネ性を実現している。

 耐震性能面では、耐震診断結果によって補強計画を行い、さらに窓を減らすことなく開口部を補強できるYKK APの開口部耐震商品「FRAME II」BOX型を2カ所に採用することで、耐震性能を高めた。
 
「ふくしま 霊山の家」改修前後のイメージ