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街区名称、「横浜シンフォステージ」に決定、2024年3月末完成予定

暮らし

2022/09/01 06:30

 京浜急行電鉄、大林組、日鉄興和不動産、ヤマハ、みなとみらい53EASTの5社は8月29日に、5社による共同開発で2024年3月末の完成を予定している「みなとみらい21中央地区53街区開発事業」の街区名称を、「横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGETM)」に決定したことを発表した。

「横浜シンフォステージ」のロゴマーク(左)と外観イメージ

 「横浜シンフォステージ」という名称は、“本街区を通してヒト・モノ・コトが調和・共鳴(Symphony)し、すべての来街者にとっての新たな価値を創出し、発信する舞台(Stage)を提供する”という想いが込められている。

 同街区は、みなとみらい21中央地区における都市軸の結節点に立地するエリアの核であり、多様な用途と開放的なコモンスペース(広場状空地)を備える。緑豊かな公共空間や多彩なアクティビティによって、さまざまな目的で集まる人々に刺激や出会いを提供し、多様化するライフスタイルや利用者のウェルビーイングを支えることで、“みらい”を広げる新たなランドマークを目指す。

 あわせて発表されたロゴマークは、「横浜シンフォステージ」に込めた想いを海側から山側へ高くなる2棟の建物形状と上昇する海風のイメージに重ねて表現している。なお、ロゴマークのデザインは、ヤマハのデザイン研究所が担当した。
 
街区内に計画されているコモンスペースのイメージ

 街区内には、複数のコモンスペース(広場状空地)を最大限に活用し、来街者のさまざまなライフスタイルに対応する、オンとオフの境界線が程よく調和した心地のよい施設が計画されている。低層部にはヤマハブランドの発信拠点や、飲食・物販などの店舗、オープンイノベーションスペースといったアクティビティフロアを整備し、各コモンスペースは各種イベントや屋外ワークスペースなどの利用を想定しており、にぎわいの創出に貢献するとともに、オフィスワーカーや来街者にとっての憩いの環境や交流の場を提供する。
 
イーストタワーにおける会議室のイメージ

 オフィス専有部では、サッシ組込型の自然換気装置を設置して新鮮な外気をビル内に取り込むことで、健康的で快適なオフィス空間に寄与するとともに、ウィズ・アフターコロナ時代における感染症対策の一つとして活用していく。あわせて、イーストタワーのオフィスでは、外気の温湿度などを計測して自動開閉するジャロジー窓によって、自然の風が窓から取り込める会議スペースやリフレッシュスペースの設置を計画している。
 
「横浜シンフォステージ」に建設される、大規模複合開発物件の用途イメージ

 「横浜シンフォステージ」には、総延べ面積約18万平方メートルを超えるオフィス・ホテル・店舗などで構成される、ウエストタワーとイーストタワーの2棟構成による大規模複合開発物件が建設され、横浜駅方面からのペデストリアンデッキを延伸して敷地内に引き込むことによって、雨に濡れない快適な歩行者ネットワークを構築する。

 ウエストタワーは、おもにオフィスとして使用され、上層部は京急グループの新築としては初出店となる「京急EXホテル」、低層部はヤマハのブランド発信拠点や店舗で構成される、新高島駅周辺の新たなシンボルとなる多機能交流拠点となる。

 イーストタワーは、さまざまな企業が本社、研究開発拠点として利用することを視野に入れたオフィスをおもな用途としており、低層部にはオープンイノベーションスペースや店舗を備える。

 みなとみらい21地区は、環境省が募集する「脱炭素先行地域」に選定されていることから、「横浜シンフォステージ」は横浜市が推進する公民連携での脱炭素モデル構築の取り組みに参画しており、熱負荷を抑える外装計画や、地域冷暖房(DHC)の導入、各種センサーを使った設備機器の自動制御、自然換気、雨水利用などによって、建物のエネルギー消費を抑制しつつ、快適なオフィス環境をつくりだすとともに、脱炭素、環境配慮といった社会的な要請に対応することで、みなとみらい21中央地区全体の脱炭素化に貢献していく。