2022.7.03 18:30
暮らしにプラス来るかメタバース、3Dゴーグルの売上倍増
メタバース分野で活用が期待される3Dゴーグル(VR・ARゴーグル)が売り上げを倍層させている。全国の家電量販店やネットショップの売り上げを集計するBCNランキングで明らかになった。
3Dゲームやメタバースに欠かせないVR・ARゴーグル。昨年11月以降の売れ行きは好調で、連続して前年の実績を上回っている。今年に入り、2月以降は台数で150%前後、金額で200%前後の水準を維持しており活況。この5月は台数が148.5%、金額が200.2%と昨年比で台数は1.5倍、金額は2倍の伸びを示している。VR・ARゴーグルには大きく2つのタイプがある。1つは、スマートフォンと組み合わせて使う非通電型のフォルダータイプ、もう1つは、本体にディスプレイを備えた本格的な通電タイプだ。
利用シーンは似ているが、製品自体は両タイプで全く異なる。平均単価の開きも大きい。フォルダータイプの税抜き平均単価(以下同)が3000円前後。対して通電タイプは3万5000円前後。10倍以上の開きがある。しかし、このところ売れているのは高価な本格通電タイプだ。販売台数構成比率は5月現在で84.4%を占める。中でも売れているのがMetaの「Meta Quest 2」だ。全体に占める台数比率は79.0%とダントツだ。メーカーシェアも同様でMetaが79.0%、フォルダー型を多くラインアップするエレコムが17.1%、「PlayStation VR」のソニー・インタラクティブエンタテインメントが2.5%、「VIVE」のHTCが0.4%と続く。Meta1人勝ちという状況だ。
Metaの「Meta Quest 2」
コロナ禍で当たり前になったオンライン会議。さらに進んだオンラインコミュニケーションに欠かせないのがメタバースだ。コンピューターネットワークの中に3Dの仮想環境を構築し、自分の分身ともいえるアバターなどを活用して現実さながらのコミュニケーションを実現できる。アバターを使った仮想世界といえば、ルーカスフィルムが1986年に開発したオンラインゲーム「Lucasfilm's Habitat」が最初だろう。日本では1989年に富士通が同社のパソコン「FM TOWNS」向けソフトとしてリリースした「富士通Habitat」が有名だ。その後、アバターによるコミュニケーションの流れは、2003年にリンデンラボがスタートさせた「セカンドライフ」に引き継がれた。そして、コロナ禍を経て、また新たな局面を迎えつつある。
現状では、Habitatやセカンドライフに相当する、決定版ともいえるサービスやソフトは、まだ定まっていない。しかし、3Dのバーチャル環境を実現するキーデバイスとしてのVR・ARゴーグルは着実に販売を伸ばしている。アバターによるコミュニケーションは、3Dテレビと同様、生まれては消え、生まれては消えを繰り返してきた。VR・ARゴーグルの好調がどこまで継続するのかは、今後、メタバースが本格的に普及するか否かを占うために欠かせない要素の1つと言えるだろう。(BCN・道越一郎)

3Dゲームやメタバースに欠かせないVR・ARゴーグル。昨年11月以降の売れ行きは好調で、連続して前年の実績を上回っている。今年に入り、2月以降は台数で150%前後、金額で200%前後の水準を維持しており活況。この5月は台数が148.5%、金額が200.2%と昨年比で台数は1.5倍、金額は2倍の伸びを示している。VR・ARゴーグルには大きく2つのタイプがある。1つは、スマートフォンと組み合わせて使う非通電型のフォルダータイプ、もう1つは、本体にディスプレイを備えた本格的な通電タイプだ。

利用シーンは似ているが、製品自体は両タイプで全く異なる。平均単価の開きも大きい。フォルダータイプの税抜き平均単価(以下同)が3000円前後。対して通電タイプは3万5000円前後。10倍以上の開きがある。しかし、このところ売れているのは高価な本格通電タイプだ。販売台数構成比率は5月現在で84.4%を占める。中でも売れているのがMetaの「Meta Quest 2」だ。全体に占める台数比率は79.0%とダントツだ。メーカーシェアも同様でMetaが79.0%、フォルダー型を多くラインアップするエレコムが17.1%、「PlayStation VR」のソニー・インタラクティブエンタテインメントが2.5%、「VIVE」のHTCが0.4%と続く。Meta1人勝ちという状況だ。
コロナ禍で当たり前になったオンライン会議。さらに進んだオンラインコミュニケーションに欠かせないのがメタバースだ。コンピューターネットワークの中に3Dの仮想環境を構築し、自分の分身ともいえるアバターなどを活用して現実さながらのコミュニケーションを実現できる。アバターを使った仮想世界といえば、ルーカスフィルムが1986年に開発したオンラインゲーム「Lucasfilm's Habitat」が最初だろう。日本では1989年に富士通が同社のパソコン「FM TOWNS」向けソフトとしてリリースした「富士通Habitat」が有名だ。その後、アバターによるコミュニケーションの流れは、2003年にリンデンラボがスタートさせた「セカンドライフ」に引き継がれた。そして、コロナ禍を経て、また新たな局面を迎えつつある。
現状では、Habitatやセカンドライフに相当する、決定版ともいえるサービスやソフトは、まだ定まっていない。しかし、3Dのバーチャル環境を実現するキーデバイスとしてのVR・ARゴーグルは着実に販売を伸ばしている。アバターによるコミュニケーションは、3Dテレビと同様、生まれては消え、生まれては消えを繰り返してきた。VR・ARゴーグルの好調がどこまで継続するのかは、今後、メタバースが本格的に普及するか否かを占うために欠かせない要素の1つと言えるだろう。(BCN・道越一郎)
注目の記事
気軽に馬鹿話ができるテレワーク環境を
2022年上半期に売れたデジタル家電が正確に分かる! 「BCNランキング」って何?
立体音響の時代到来! あとから自在に使える音声をZOOM H3-VRで録る
バーチャルSNS「cluster」で日本初のメタバース演説会 河野太郎自民党広報本部長、牧島デジタル大臣などが出演
VR撮影が手軽&高品質に! キヤノンの「DUAL FISHEYEレンズ」がすごい3つの理由
外部リンク
META=https://about.facebook.com/ja/
エレコム=https://www.elecom.co.jp/category/index_vr/
ソニー・インタラクティブエンタテインメント=https://www.sie.com/jp/index.html HTC=https://www.vive.com/jp/
RECOMMEND おすすめの記事
くらしを彩る
エアコンの電気代が高すぎる!今日からできる冷房・暖房の節電術。電気代高騰に負けない賢い使い方のコツ
売れてるもの
骨伝導イヤホン 調べたら6月の販売数No.1は意外なメーカーの製品だった!【BCNランキング】
家電とIT
スマホを置いたら自動で冷却 イヤホンも充電できる冷却クーラー サンワサプライから登場
PR
EcoFlowのポータブル電源+ポータブルエアコンでアウトドアの楽しさ爆上がり! 特別クーポンでEcoFlow製品をお得に購入しよう
くらしを彩る
家電の電気代を一覧でチェック 冷蔵庫・洗濯機・エアコンなどのコストを徹底比較
売れてるもの
値下げ効果でソニー「WF-1000XM6」が浮上、26年6月に売れた完全ワイヤレスイヤホンTOP10