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スーパーの商品を「自走配送ロボ」が最短30分でお届け! 楽天、パナHD、西友がサービス開始

経営戦略

2022/05/27 16:05

 楽天グループ(楽天)、パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)、西友、つくば市は、楽天、パナソニックHD、西友の3社が自動配送ロボット(UGV:Unmanned Ground Vehicle)の公道走行による配送サービスを、つくば市内で5月28日から提供開始すると発表した。

配送先にUGVが到着し、商品を受け取るユーザー(イメージ)

 具体的には、7月30日までの毎週土曜日に、つくば駅周辺の約1000世帯を対象に、「西友つくば竹園店」で取り扱う商品を注文から最短30分で配送する。スーパーの商品を、UGVの公道走行により、注文から最短30分で配送するオンデマンド配送の実現は、国内で初となる。

 今回の配送サービスでは、対象地域の住民から、楽天が開発したスマートフォン向けの専用サイトで商品の注文を受けると、注文から最短30分または指定した配達時間帯にUGVで商品を届ける。「西友つくば竹園店」で取り扱う商品のうち、生鮮食品、冷蔵・冷凍商品、お弁当・お惣菜を含む飲食料品や日用品など2000点以上の商品が注文可能で、手数料110円で利用できる。
 
スマートフォン向けの専用サイトから注文

 配送中は、専用サイトでUGVの位置情報や到着予定時刻を確認でき、到着時には、自動音声の電話やSMSによる通知で知らせる。UGVは、パナソニックHDが開発した自動配送ロボット「X-Area Robo(クロスエリア ロボ)」を使用し、つくば市から約60km離れた「Panasonic Laboratory Tokyo」(東京都中央区銀座)から遠隔管制システム「X-Area Remote(クロスエリア リモート)」を用いた遠隔監視・操作のもと自動走行する。

 楽天、パナソニックHD、西友の3社は、国内初のUGVの公道走行によるスーパーからの商品配送サービスを実現し、昨年3月から4月に神奈川県横須賀市で期間限定で提供したほか、楽天とパナソニックHDは、他6社とともに「ロボットデリバリー協会」を今年2月に発足させ、UGVが公道を走行するための業界における自主的な安全基準の制定や認証の仕組みづくりに取り組むなど、UGVを活用した商品配送サービスの社会実装に向けて協働している。

 つくば市は、楽天とパナソニックグループも参画する「つくばスマートシティ協議会」を組成し、ロボティクスとデータを活用した最先端技術とこれに対応する施策を連携させ、誰もが安全、便利で快適に暮らせる、持続可能な市民中心のまちを形成するスマートシティの実現に取り組んでいる。また、4月には、「スーパーシティ型国家戦略特別区域」に指定され、UGVによる配送サービスの実装を含む「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の実現を目指している。

 4者は今後も、UGVの活用によるイノベーションを加速させ、安全・安心で便利な社会の実現を推進していく。