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緊急事態宣言の影響強く、ミラーレス一眼市場は前年比4割減

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2021年1月のミラーレス一眼デジタルカメラの販売台数は、前年同月比61.1%と大きく後退した。12月の年末商戦は70.4%と大きく落ち込んだが、それをさらに下回る結果となった。例年であれば新生活商戦や春節のインバウンドで潤う市場だが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が長引いている影響で、身動きがとれずにいる。


 メーカー別の販売台数をみると、ソニーは前年同月比で65.5%、キヤノンが62.9%、オリンパスが38.0%、富士フイルムが82.9%。とりわけオリンパスの下げ幅が大きい。販売台数シェアではソニーが前月に同一首位だったキヤノンを引き離して単独トップ。3位争いではオリンパスと富士フイルムが0.1ポイント差まで詰め寄っている。
 

 シリーズ別の販売台数シェアランキングでは、メーカーシェアを反映するように、ソニーの「α6400」がキヤノンの「EOS Kiss M」を逆転。期待の「EOS Kiss M2」を上回ったのが富士フイルムの「FUJIFILM X-A5」。小型・軽量モデルながら高いコスパ機として支持を拡大している。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。