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ビックカメラのPC販売エキスパートに聞く、第11世代 インテル Core プロセッサー・ファミリーへの期待感

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2020/12/25 17:40

 最新の第11世代 インテル Core プロセッサー・ファミリーを搭載するモバイルノートPCが徐々に出揃ってきた。2020年はコロナ禍の中でテレワークやテレスクールに関連する需要も下支えしたことから、国内PC市場が好調を堅持した。2021年は第11世代 インテル Core プロセッサー・ファミリーを搭載するPCがこの勢いをさらに押し上げるのだろうか。ビックカメラ 池袋本店パソコン館の店長代理 奈良井亮一氏に手応えと期待を訊ねた。

第11世代 インテル Core プロセッサー・ファミリー搭載PCで、
2021年のPC市場はさらに盤石? 
ビックカメラ 池袋本店パソコン館の店長代理 奈良井亮一氏に現場の声を聞いた

テレワーク需要に支えられた2020年の国内PC市場

 ビックカメラ池袋本店パソコン館は、最新モデルのPCから多ジャンルのPC周辺アクセサリーまで幅広く取り扱う都内屈指のパソコン販売専門量販店だ。奈良井氏はパソコン市場の伸長はこの数年以来特に目覚ましく、自身も店頭に立ちながらその勢いを肌で実感してきたと振り返る。成果は店舗の売上げにも反映されているそうだ。
 
ユニークな外観とPC関連アイテムの品揃えの豊富さが特徴の
ビックカメラ池袋本店パソコン館

 2020年は年初から新型コロナウイル感染症の流行という未曾有の難事に世界が見舞われた。感染拡大を予防するために多くの人々が今もなお新しい生活様式の実践を模索している。在宅を中心としたリモートワーク環境の整備もその一つだ。多くの人々が新たにリモートワークに適したモバイルノートPCを入手して、ここを基点にWebカメラやヘッドセットなどビデオ会議に必要な周辺機器を揃えた。
 
テレワーク需要の拡大でモバイルノートPCだけでなく、
さまざまな周辺機器にもフォーカスがあたっている

2020年初にはWindows 7のサポート終了が予定されていたことから、Windows 10を搭載するパソコンへの買い替え需要も見込まれていた。ところがフタを開けてみればリモートワーク需要にも助けられて、年間を通してPC市場の好調が続いた。

 一方で今年はコロナ禍の中で多くの学校や教育機関も、生徒たちが在宅環境下で質の高い授業を受けられるように環境とツールを整備してきた。結果として、子どもがオンライン授業を受けられるようにPCを買い与える家庭も増えているようだ。奈良井氏への取材中にもビックカメラの店舗に足を運び、制服を着た我が子のため熱心にパソコンを選ぶ家族の姿があった。

11世代 インテル Core プロセッサー・ファミリーに引き継がれる期待感

 インテルは今年の秋に第11世代の新しいCoreプロセッサー・ファミリーを発表した。同社は今後、最新のプロセッサーを搭載して商品化されるモバイルPCが「生産性」「クリエイティブ」「ゲーミング」「エンターテインメント」「コラボレーション(ネットでつながる共同作業など)」などのユーザー体験を革新すると、プレス発表などのなかで強調しながら伝えている。
 
売り場にも第11世代の新しいCoreプロセッサー・ファミリーを搭載する
最新ノートPCが増えてきた

 ビックカメラに足を運ぶ来客からはまさしく、新しいPCを買ったら「動画や写真の編集がしたい」「Zoomなどビデオ会議を快適にこなせるPCがほしい」という声が多く寄せられているという。

 来客から寄せられる質問や相談に応えるため、ビックカメラ 池袋本店パソコン館では「画像・動画編集が快適なクリエイター向け」「Microsoft Officeツールが手軽に使えるコスパ機」と行った具合に用途とスペック、価格のバランスによりコーディネートした人気機種を松竹梅のランクに分けて紹介したところ、これが大いに好評を博しているそうだ。
 
価格帯ごとに松竹梅で最新モデルをランクづけした売り場が好評

 第11世代 インテル Core プロセッサー・ファミリーは低電力対応版と高性能版の2種類のパッケージ構成を含む、九つの製品ラインナップが用意されている。OEMメーカーはそのPCのコンセプトに合わせて適切な製品を選択することができる。

ビックカメラが提案するようなランク別に商品を分類する手法は、第11世代 インテル Core プロセッサー・ファミリー搭載マシンであればより有効だ。のちほど詳細な紹介をするが高水準の要件を満たした「インテルEvoプラットフォーム」に分類されるハイエンド機を「松」、インテルIris Xeグラフィックスを搭載する幅広い用途に対応するマシンを「竹」、価格と性能のバランスにすぐれたコスパ機を「梅」、といったように消費者が具体的なイメージを持ちやすいからだ。消費者は今後さらに拡充するであろうラインアップから自分に最適なマシンを探しやすくなるだろう。

ゲーミングPCに若年層のファンが熱視線を送る

 ビックカメラ 池袋本店パソコン館では高性能ゲーミングPCの販売にも注力している。売り場には注目機種で人気のゲームを体験できる試遊スペースもあり、連日若年層のPCゲームファンが詰めかけている。
 
高性能ゲーミングPCの需要が高まっており、売り場の構築にも力が入っている

 インテル Iris Xeグラフィックスを搭載する第11世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーは内蔵グラフィックスの性能が大きな飛躍を遂げたことで、1080pの高精細なゲームのグラフィックスがサクサクと動き、スムーズにプレイができることも前世代からの進化を語る上で欠かせないポイントだ。

 なぜなら、これまでゲーミングに触れることが少なかったユーザー層であっても、仕事用に購入した薄型・軽量ノートPCで、趣味として手軽にハイクオリティのゲームタイトルをプレイすることができるようになるからだ。第11世代 インテル Core プロセッサー・ファミリーを搭載するマシンは新たなPC体験の入口となる可能性も秘めている。

 第11世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーでは、映画やドラマなどオンライン配信サービスが提供する映像エンターテインメントの視聴時によりリアルな没入感が得られるように、業界で初めてDolby VisionのHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)映像コンテンツにハードウェアとして対応したことも見逃せない。映画やドラマ、アニメのファンにはうれしい「HDR対応の高画質PC」が2021年は続々と誕生することになりそうだ。PCによって楽しめるエンターテインメントコンテンツの「音質・画質」にも変化が起きるだろう。

ユーザーにPC選びの安心感を伝える「インテルEvoプラットフォーム」

 モバイルノートPCはビジネスツールとしてもまだ大きく伸びる可能性を秘めている。一つの基準がバッテリーのスタミナ性能だ。ビックカメラの奈良井氏は「モバイルノートPCのビジネスシーンであればより軽くパワフルで、なおかつバッテリー性能に期待するお客様も多い」と語っている。

薄型軽量なノートPCの中にはドライブレスの機種も多くあるが、周辺機器として組み合わせて使える外付けドライブをおすすめしたり、機種によってはメーカーとともに“ビックカメラ・オリジナル”のモデルを企画してBDドライブを付けたり、ストレージ容量の大きなカスタムスペックモデルを揃えて好評価を得ているという。これにThunderbolt 4やWi-Fi 6などの最新規格に対応する最新のインテル Core プロセッサー・ファミリー搭載機が加わることで、売り場での選択肢はさらに広がることになりそうだ。

 ビックカメラでは独自のプライベート商品を充実させるほか、おすすめ商品に「ソフマップ 電話&リモートサポート1か月版」を無料でバンドルするという付加価値も提供している。テレワークやオンライン学習など、商品以外に関する質問も受け付けており、新しく発生した用途に戸惑う消費者のニーズを捉えた戦略といえるだろう。特にこの年末は「安心を販売する」というテーマをもって接客をしているとのことだった。

 バッテリーのスタミナ、バッテリー駆動時の応答性能の高さ、スリープ状態からの瞬速起動など、インテルが示すパフォーマンスの基準を満たした製品だけが冠することを許される「インテルEvoプラットフォーム」のブランド展開もまた、ユーザーが良いものを選ぶ際に頼れる指標になる。第11世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーのローンチと並行して始まる、新しいインテルの戦略に対する店頭での反響も楽しみだ。
 
高い水準を満たす最新ノートPCを「インテルEvoプラットフォーム」と定義。
製品購入の新しい指標として訴求している

 PC販売のスペシャリストである奈良井氏に、2021年のPC市場に対する期待を聞いた。奈良井氏は「春の新生活需要を超えて、その向こうに見えてくる新たなライフスタイルや需要の変化に注目したい」と語っている。第11世代のインテルCoreプロセッサ・ファミリーを搭載する製品ラインナップが各社から出揃う頃にはきっと最先端のモバイルノートPCが「できること」に対する認知も広がり、買い換え・買い増し需要が刺激されることだろう。(フリーライター・山本敦)