これぞモバイルノートのファーストクラス! 「ASUS ZenBook S UX393EA」を試す

レビュー

2020/12/03 17:30

 最新の第11世代インテルCoreプロセッサーを搭載する「ASUS ZenBook S UX393EA」が11月25日に発売された。モバイルワークステーションとしての快適さとエンターテインメントプレーヤーとして極上の画質・音質を追求した満足のハイクラスノートPCの実力をレポートしたい。

最新第11世代のインテルCoreプロセッサを搭載するASUSのモバイルノートPC
ASUS ZenBook S UX393EA」が登場

エンターテインメントも一流! 高精細液晶搭載の13.9インチノートPC

 「ASUS ZenBook S UX393EA」はスリムで質感の高いデザインを実現したWindows 10搭載のモバイルノートPCだ。CPUは第11世代のインテル Core i7とした貫禄のハイクラス仕様。16GBのメインメモリと容量1TBのストレージを内蔵して、負荷の高いマルチタスクを軽々とこなせる。
 
スリムなクラムシェルタイプの13.9インチノートPC
 
本体の質量は約1.35kg。パネルの仕上げも質感が高い
 
エッジにダイヤモンドカットを施してカッパーの差し色を配した

 解像度を3.3K(3300×2200画素)の液晶ディスプレイは、アスペクト比が通常のノートPCが搭載するディスプレイよりも少し縦に長い「3:2」という珍しい仕様だ。

 パネルを光沢仕上げとして、最大輝度450nitsの明るさを実現した。だから昼間の明るい時間帯でも画面がとても見やい。周囲のベゼル(縁)をスリムなデザインにして、表示領域をゆったり取ったディスプレイはビジネス系ドキュメントをくっきりと、動画や写真は自然な色合いにより鮮やかに表示する。

 大型のディスプレイは再現できる色の幅が広範囲に及ぶ133%のsRGB、100%のDCI-P3をカバーする。映像や写真のコンテンツクリエイターの意図をありのままに再現できる理由がここにある。

 内蔵するサウンドシステムはHarman/KardonとASUSが共同で開発している。スリムなノートPCの限られたスペースに内蔵できるスピーカーユニットの限界を引き出し、クリアな人の声とパワフルな低音再生に力不足を感じさせない。

 映画やアニメ、ゲームなどの映像コンテンツを楽しむ際にはプリインストールされているDTS Audio Processing機能をオンにすると内蔵スピーカー、またはパッケージに同梱されるUSB-C/3.5mmアナログイヤホンジャック変換アダプタを介して接続したヘッドホンによる、没入感あふれるサラウンド体験が味わえる。
 
サウンドシステムはHarman/KardonとASUSが共同で開発した

感度の良いタッチパネルで仕事がはかどる

 ディスプレイにタッチパネルを搭載しているので、キーボードによるテキストタイピングとタッチ操作を併用しながらドキュメントの製作やWebブラウジングを手早くスムーズにこなすことができた。タッチパネルは応答感度も良く、指先による操作が正確に反映される。

 タブレットやスマホのように画面タッチによる直感的なポインティングができるので、ビジネスドキュメントの作成やデジタルカメラで撮影した画像データの簡易な編集も期待していた以上にはかどった。一度この快適さに慣れてしまうと他のハイクラスなノートPCも頼りなく感じられてしまいそうだ。

 クラムシェル形状の本体を開くとディスプレイ側のヒンジ部が下に突き出てスタンドのようになる。キーボードが手前に傾斜するエルゴリフトヒンジ機構により、長時間のキータイピングも疲労感が少ない。このリフト機構が本体の下に隙間を作ることで冷却効果も得られる。
 
パネルを開くとヒンジ部が支えになってキーボードを打ちやすい角度に固定できる
 
長時間の打鍵も疲れにくいタイピング感を実現した

 ゆったりと操作できる大型のタッチパッドには、右上隅のアイコンを選択するとテンキーを表示する独自のNumberPadが搭載されている。ASUSらしさが光るユニークな機能だ。
 
テンキーとして機能するNumberPadを搭載

ビデオ会議の「快適さ」を高めるZenBook Sのおすすめ機能

 フロントパネルには大型のイメージセンサーを採用するWebカメラが内蔵されている。Microsoft Teamsアプリによるビデオ会議に使用してみたところ、イメージセンサーの感度が高いためユーザーの顔が明るく鮮やかに映せる。ビデオ会議の相手にもよい印象を与えそうだ。
 
フロントパネルにWebカメラを内蔵した
 
筆者をASUS ZenBook Sの内蔵カメラで撮影。
明るく血色も良く映せるので、ビデオ会議の相手にも好印象を与えられる。

 ZenBoook Sに内蔵するマイクは、収音時に独自の「ASUS AIノイズキャンセリング技術」をかけて不要なノイズを除去する。マイクをオンにしながら自宅でビデオ会議に参加する場面では生活音やキータイピングの音をシャットアウトしてくれる。相手に聞こえる通話音声を不自然に加工しないので、相手に不快感を与えることもない。

 WebカメラはWindows Helloの顔認証ログインにも対応する。安全に素早くWindowsにログインできる生体認証機能は在宅ワークの際に役立つ。屋外でマスクを着けながらリモートワークをしなければならない時にはPINコード入力も併用できるので安心だ。
 
顔認証による画面アンロックに対応する

 無線接続が新世代の高速技術であるWi-Fi 6に対応している。自宅に高速ブロードバンド環境と同じWi-Fi 6をサポートするルーターがあれば、高速で安定したネットワーク接続が利用できる。Wi-Fi 6はただ通信が速くなるだけでなく、同時多接続時の通信品質が安定するところにもメリットがある。

 例えば、家族が在宅中、同時に複数のモバイル端末をWi-Fiルーターにつなげて、なおかつテレビやスマートスピーカーなどネットワーク接続機能を持つ家電を使用する場合も、Wi-Fi 6対応の機器は通信の遅延や途切れが発生しにくい。ZenBook Sならば大事なビデオ会議の途中で通信がフリーズして肝を冷やすこともない。

軽くて堅牢なビジネスノート 充実のバッテリー性能にも要注目

 本体に内蔵するバッテリーは約13.7時間の連続駆動に対応する。昨今は新型コロナウィルスの影響を避けるため海外出張に出かけることが難しくなっているが、もし本機を旅に伴えば長時間の国際フライトの間もノートPCのバッテリー切れを心配しなくてよさそうだ。本体への給電はUSB Type-C接続に対応するモバイルバッテリーからもできるので、万が一の時に備えて携行すれば不安もない。

 スリムな本体は重さが約1.35kg。ビジネスバックからの出し入れもスムーズにできるし、筐体の強度は米国ミリタリーグレードの堅牢性能を誇る。ASUS ZenBook S UX393EAはまさしく「モバイルノートのファーストクラス」と呼ぶべきビジネスパーソンのためのプレミアムノートPCだ。(フリーライター・山本敦)

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