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在宅勤務で新たに自宅の光回線を契約したのは7.3%、MMD研究所が調査

データ

2020/06/12 17:00

 MMD研究所は、20~69歳のビジネスパーソンを対象に実施した「在宅勤務における自宅のインターネット通信回線の実態調査」の結果を6月10日に発表した。

約5割の人が新型コロナの影響で在宅勤務を実施

 調査は、スマートフォンを所有する全国の20~69歳のビジネスパーソン3万4994人に、新型コロナウイルス感染症の影響での勤務形態、自宅で加入しているインターネット回線について予備調査を行った後に、本調査として新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務をしており、固定回線(光回線)、ホームルータ、モバイルルータを利用している全国の20~59歳のビジネスパーソン1500人(各回線500人)に調査を行っている。調査期間は5月19~22日。

 予備調査の対象者に、新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務を行っているかを尋ねたところ、「在宅勤務を行っている」という回答は18.9%で、「時差出勤と在宅勤務を並行して行っている」が12.0%、「時差出勤を行っている」が5.7%、「通常出勤を行っている」が49.4%だった。
 
4月第2週に在宅勤務となった人がもっとも多い

 新型コロナウイルス感染症の影響で「在宅勤務」「時差出勤と在宅勤務の並行」「過去に在宅勤務を行っていた」と回答した人(1万1781人)を対象に、在宅勤務となった時期を尋ねた質問では、東京や大阪などに緊急事態宣言が発令された時期である4月第2週の「4月6日~4月12日」(23.7%)が最多だった。4月以降に在宅勤務となった人は、78.1%に達している。
 
在宅勤務で新たに自宅のインターネット回線を契約した割合は
「光回線」7.3%、「ホームルーター」15.0%、「モバイルルーター」14.3%

 本調査の対象者に、自宅で加入しているインターネット回線を尋ねたところ(複数回答)、「光回線」が53.0%、「CATV回線」が12.0%、「ホームルーター」が5.3%、「モバイルルーター」が6.5%だった。

 新型コロナウイルス感染症の影響で「在宅勤務」「時差出勤と在宅勤務の並行」「過去に在宅勤務を行っていた」人に、在宅勤務の前後で自宅のインターネット回線を新たに契約したり、変更したりしたかを尋ねた質問では、在宅勤務で新たに「光回線」を契約した人は7.3%、「ホームルーター」を契約した人は15.0%、「モバイルルーター」を契約した人は14.3%となっている。
 
「光回線」ではドコモ光」、「ホームルーター」では「SoftBank Air」、
「モバイルルーター」では「WiMAX」が1位に

 「光回線」「ホームルーター」「モバイルルーター」の利用者それぞれに、利用しているサービスを尋ねたところ、光回線が「ドコモ光」(30.4%)、「ホームルーター」が「SoftBank Air」(66.6%)、「モバイルルーター」が「WiMAX」(52.6%)がそれぞれ1位だった。
 
自宅のインターネット回線の満足度は
「光回線」「ホームルーター」「モバイルルーター」いずれも7割を超える

 自宅で「光回線」「ホームルーター」「モバイルルーター」を利用して在宅勤務を行っている人に、利用しているインターネット回線に満足しているかを尋ねた質問では、「満足している」「やや満足している」を合わせた満足度が「光回線」で87.6%、「ホームルーター」で80.2%、「モバイルルーター」で76.2%となっている。
 
インターネット回線の満足点は回線の種類によって異なる

 それぞれの回線の満足点としては、「光回線」で「通信が速い・安定している」、「ホームルーター」で「工事が不要」、「モバイルルーター」で「ネットがすぐに使える」が最多だった。
 
インターネット回線の不満点はいずれの回線も「通信速度が遅い、安定性が悪い」が最多に

 それぞれの回線の不満点は、いずれの回線も「通信速度が遅い、安定性が悪い」が最多で、次点として「光回線」と「ホームルーター」で「月々の通信料が高い」、「モバイルルーター」で「データ容量に制限(速度制限)がある」が続いている。
 
在宅勤務で最もよく使われる/使われるようになったビジネスツールは「ビデオ通話/ウェブ通話」

 在宅勤務に利用しているビジネスツールと、在宅勤務で利用が増えたビジネスツールを尋ねた質問(複数回答)では、「ビデオ通話/ウェブ通話」を利用している人が56.5%、利用が増えた人が48.6%で、どちらも最多となった。
 
最もよく使われるビデオ通話(オンライン会議)サービスは「Zoom」

 使用しているビデオ通話(オンライン会議)サービスについては(複数回答)、「Zoom」(48.9%)が最も多く、「Skype」(31.8%)、「Microsoft Teams」(25.3%)がそれに続く。
 
在宅勤務での「ビデオ通話/ウェブ通話」利用では1時間未満の短い会話が多い

 在宅勤務で「ビデオ通話/ウェブ通話」を利用している人に、1日の勤務時間内でビデオ通話を使用する平均時間を尋ねたところ、「1時間未満」(49.9%)が最多で、次いで「1時間~2時間未満」(27.5%)という結果となった。
 
ビデオ通話(オンライン会議)の最大のメリットは移動の必要がないこと

 ビデオ通話(オンライン会議)の良かった点や満足点は(複数回答)、「打ち合わせや訪問のための移動の必要がない」(51.0%)を挙げる人がもっとも多く、「場所を選ばない」(47.9%)、「会議室を確保する手間がない」(37.8%)がそれに続いている。
 
ビデオ通話(オンライン会議)時の回線への不満では音声や映像のトラブルが上位に

 ビデオ通話(オンライン会議)を行う際の、通信回線に関する困ったことや不満点は(複数回答)、「音声が聞こえなかったり、途切れてしまうことがある」(50.5%)が最多で、「映像が固まったり、タイムラグが発生することがある」(43.0%)が2位、「音声がハウリングすることがある」(29.4%)が3位にランクインした。
 
緊急事態宣言解除後は在宅と出勤の並行での働き方を希望する人が多い

 緊急事態宣言が解除された後の、働き方の希望を尋ねた質問では、「在宅勤務のみがよい」が16.8%、「在宅勤務と出勤、どちらも並行して行いたい」が64.1%、「在宅勤務は行わず、会社に出勤したい」が19.1%という結果となっている。