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簡易宅配バッグ「OKIPPA」、9割超の配送員が「普及してほしい」 実証実験では再配達を7割削減

データ

2020/05/20 17:35

 Yperは、八尾市グリーン交通・配送推進協議会と実施した物流の再配達削減とCO2削減を目的とした実証実験について、配送員アンケートなどの詳細をまとめた報告書を5月20日に発行した。

「OKIPPA」によって再配達が大きく削減

 実証実験は、大阪府八尾市全域の簡易宅配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」を無償配布した724世帯を対象にした荷物の受取状況に関するアンケート調査と、配送員へのアンケート調査によって、1月20日~2月16日の期間に行われている。

 アンケート調査によれば、OKIPPAによって平均で7割以上の再配達が削減された。再配達となってしまった割合は、期間全体で平均12.57%で、国土交通省の調査による全国平均の16%を大きく下回っている。また、週を追うごとにOKIPPAの活用率が向上し、再配達率が低下した。
 
「OKIPPA」利用は配送員に負担をかけず、作業時間削減や心身のストレス減少に効果があることが明らかに

 配送員に対するアンケートでは、40.8%が「OKIPPA」によって配達にかかる作業時間が減り、44.4%が配送に伴う心身の疲れやストレスが減少したと答えている。

 「あまり変わらない」は、OKIPPAの利用が配送員にとって特に負担にならなかったとも考えられることから、96.3%の配送員にとってOKIPPAの利用は負担にならないことが分かった。
 
約9割の配送印が「OKIPPA」に再配達削減効果が期待でき、普及を望む

 OKIPPAによる再配達の削減効果については、88.9%の配送員が「期待できる」と考えており、「OKIPPA」の普及を望む声が94.5%に達している。

 実証実験の参加者からは、「通販で物を買う頻度が増え、やっと寝かしつけた子供がインターホンで起きてしまったり、手が離せなくて再配達になることが多々あったが、OKIPPAを利用してから、そのようなことがなくなり本当に助かった。子育てママの強い味方」「高齢になって通販を利用することが多くなったが、受け取り時に拘束されることがなくなって、更に通販の利用が進みそう。毎日の生活のスタイルを一部変えられそう」といった意見が寄せられた。