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交通機関でポイントをお得にゲットしよう! SuicaとPASMOで検証

 切符いらずで乗車できる交通系電子マネー。実は、日常生活での利用でお得にポイントがためられるのをご存じだろうか。「毎日の通勤」「何気ない買い物」など、知っているか知らないかで手に入るポイントの大きさが違ってくる。そこで、数ある交通系電子マネーの中で、「Suica」と「PASMO」に絞って、さらに利用シーンを鉄道利用にフォーカスして解説する。

 

SuicaでJREポイントをためる

 最初に解説するのは交通系電子マネーの大本命「Suica」。カード発行枚数約7500万枚(2019年3月時点)を誇るが、意外と有効活用できている人が少ない。
 

 Suicaでは、JR東日本の鉄道を利用することでJREポイントをためることができる。「毎日電車に乗るだけでお得になる」ということだ。例えば、モバイルSuicaを利用して東京駅から津田沼駅まで乗車した場合、IC運賃473円に対して9ポイントゲット。ポイント還元率2%の非常に大きなリターンを得られる。普段、JR東日本の在来線を利用する人にとっては見逃せないサービスだ。

 ただ、「モバイルSuicaとカードタイプのSuicaではポイント還元率が異なる」「鉄道利用でポイントを貯めるには『JRE POINT WEBサイト』への登録必須」という点には要注意。具体的には、2%のポイント還元率はモバイルSuicaのみの特典で、カードタイプの場合0.5%にまで下がってしまう。加えて、Suicaを発行しただけでは鉄道利用でポイントは貯まらず、JRE POINT WEBサイトへの登録が必須となる。

モバイルSuicaの定期券購入でポイント還元

 JRE POINT WEBサイトにモバイルSuicaを登録した状態でモバイルSuica定期券を購入すると、金額に応じたポイント還元を受けられる。1カ月定期を購入したとしよう。例えば、品川駅から横浜駅まで8560円なので171ポイント還元、新宿駅から二子玉川駅まで1万2470円なので249ポイント還元となる。

 注目してほしいのは、他社線である二子玉川駅までポイントの還元対象になっていること。「定期券しか利用しない」という人も、モバイルSuicaなら通常よりお得に定期券を購入できるのでおすすめだ。

PASMOでポイントをためる

 次におすすめしたいのが、「PASMO」。Suicaと違い、独自のポイントサービスを持たないが、他の交通機関と連携したポイントサービスが豊富だ。

 PASMOでポイントをためるために必ず押さえておきたいのが「メトロポイントクラブ」、通称メトポ。登録したPASMOで東京メトロ線に乗車すると、定期券・企画券区間以外でポイントがたまる。
 

 例えば、上野駅から日本橋駅までの定期券を持っていて上野駅から乃木坂駅まで乗車した場合、日本橋駅から乃木坂駅までの区間がポイント付与の対象になる。しかも、メトポは他のポイントサービスと異なり、利用額でなく利用回数やタイミングでポイントが付与される。

 ポイントの種類は、1日当たり3ポイントゲットの「デイリーポイント」、土日祝1日当たり4ポイントゲットの「ホリデーポイント」、1カ月に10回乗車するごとに10ポイントゲットの「ボーナスポイント」がある。

 たまったポイントは登録したPASMOにチャージすることで、電車やバス、買い物などに利用できる。ただ、ポイントの有効期限が翌年度3月末までだったり、PASOにチャージするために駅の多機能券売機が必要だったりする点は注意が必要だ。

キャッシュレス・消費者還元事業でSuicaとPASMOがさらにお得

 19年10月に始まったキャッシュレス・消費者還元事業、交通系電子マネーのSuicaとPASMOも参加している。対象店舗でSuicaやPASMOを利用すれば、2%または5%のポイント還元が受けられるのだ。
 

 さらに、Suicaでは本事業の特典だけでなく、独自のキャンペーンも開催しているので還元率が非常にお得。具体的には、対象店舗でJRE POINT WEBサイトに登録したSuicaを利用すると、最大2%ポイント還元という内容だ。「2%+5%=7%」のポイント還元が可能。交通系電子マネーの中で、頭一つ抜けたお得さといえよう。

 SuicaとPASMOのポイント還元は、仕組みが違ったり、必要なことがあったりと注意点もある。ただ損をしないためにも、まずは忘れずにSuicaとPASMOそれぞれの専用サイトで登録をしておこう。(フリーライター・平本 良太)