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5G+VRで音楽ライブの最前列を体験! ドコモがモバイル向けの新動画サービスを発表

販売戦略

2020/01/24 19:00

 2020年春に予定する5G商用サービスの開始に向けて、携帯電話大手のNTTドコモが5Gに関連する自社の技術とサービス、並びにパートナーとともに展開する取り組みを集めた展示会「DOCOMO Open House 2020」を1月23日・24日に開催する。

ドコモが新しいVR動画サービス「新体感ライブ CONNECT」を発表。吉澤社長が登壇したステージに
アイドルグループのSnow Man、SixTONESも駆けつけた

 22日に行われたプレス先行公開では、スマホ向けの新しいVR動画サービス「新体感ライブ CONNECT」が発表され、代表取締役社長の吉澤和弘氏が新サービスのキックオフに向けた意気込みを語った。
 
NTTドコモの代表取締役社長 吉澤和弘氏

 新体感ライブは2019年1月にドコモがローンチした、モバイル端末で音楽ライブの生配信やマルチアングル視聴、ARフィギュアなどのコンテンツが楽しめるサービス。今回、ドコモが開発した360度8Kカメラで撮影した映像のリアルタイム配信などリッチなコンテンツを揃えて、名称にもCONNECTを付けて生まれ変わる。

 吉澤氏は新たなコンテンツ体験の特徴を「VRゴーグルやスマホを使って音楽ライブを特等席で楽しむような感覚」と例え、「バーチャル最前列体験」をコンサート会場に足を運べない多くのファンにも届けたいと発表会の壇上で述べた。
 
3月18日に実施を予定する「新体感ライブ CONNECT スペシャルイベント」が第1弾のコンテンツになる

 動画の撮影にはドコモが独自に開発した9眼レンズカメラを使用。同時に生成される複数のファイルをリアルタイムでつなぎ合わせて、全天球360度8K映像コンテンツをつくる。

 さらにNTTテクノクロスが開発したストリーミング配信ソフト「パノラマ超エンジン」を使い、複数のタイルに分けて配信される低解像度の映像データから、ユーザーが視線(頭)を向けた方向の映像だけを高解像化。これに再生機器側の処理負荷を抑えるための高効率配信技術を組み合わせて、サーバーの並列処理によって大容量データをリアルタイムに処理する。これまでに実証実験が繰り返されてきた映像配信技術が国内で初めて商用サービスとして提供される。
 
ドコモグループが開発した8KVRライブ配信のテクノロジーが初めて5Gを使った商用サービスとして提供される
 
吉澤氏が「バーチャル最前列体験」として提案する新体感ライブのVRコンテンツにより
楽しめる視聴者目線のイメージ

 新たに加わる8K/VR映像のリアルタイム視聴は、2月中旬に公開を予定する専用アプリ「新体感ライブ CONNECT VR」をスマホに入れて見る格好になる。初めてのコンテンツは3月18日に開催される「新体感ライブ CONNECT スペシャルイベント」に出演するアイドルグループのSnow Man、SixTONESのパフォーマンス。

 都内会場で実施されるイベントはライブビューイングとして渋谷ストリームホールに準備する5G対応の通信環境に配信され、PicoのVRヘッドセットを装着して見ることができる。また、自宅の4G LTE通信環境で簡易なVRゴーグル、スマホを組み合わせて楽しめる視聴手段も用意する。イベントの視聴チケットとARフィギュアをセットにしたコンテンツは1月23日からタワーレコードの店頭やオンラインショップ、dショッピングで販売する。
 
パブリックビューイングで使用されるものと同機種のPicoのVRヘッドセット

 ドコモの吉澤社長は「強力なアーティストとタッグを組んで、5G時代の新たな音楽イベント体験を多くのファンに提供したい」と語り、応援に駆けつけたアイドルグループのメンバーと握手を交わした。今後もドコモとしては新体感ライブ CONNECTのプラットフォームに対応する8KVRライブコンテンツを積極的に追加していく考えだ。(フリーライター・山本敦)