LINE Pay、銀行振込サービス開始、国内決済サービスで初

販売戦略

2019/12/09 17:00

 モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を運営するLINE Payは12月9日、LINE Payの送金機能を拡充し、「LINE Pay残高」を法人・個人の銀行口座へ振込できるサービスを開始した。振込手数料は1回税込み176円。

店頭やATMからの銀行振込より安い手数料が魅力

 これまで「送金」は、LINE Payアカウントが分からないとできなかったが、口座番号または送金したい相手の名前と電話番号・eメールアドレスのいずれかが分かれば可能になった。決済に特化した「LINE Payアプリ」では、iPhoneAndroid版ともに利用可能。「LINE」アプリからの送金は、Android版のみで、iPhone版は近日、サービス開始予定。

 自分以外の他人の銀行口座に振込できるのは国内決済サービスで初。ウォレットアプリの送金機能が充実すると、現金を引き出すATMやオンラインバンキングの役割が低下することになり、「スマホファースト」のキャッシュレス社会に近づく。なお、LINE Payアカウントへの送金は従来通り、手数料無料なので、節約するならLINE Payアカウントを知らせ合ったほうがいい。
 
名前と電話番号、メールアドレスだけの振込できる

 LINE Payでは、12月31日まで今年の締めくくりとなるキャンペーン「お好きなお店で、お好きな商品を『年末感謝クーポン祭』」を開催している。対象クーポンの利用数が400万個に達した時点で終了。クーポン金額以下の商品ならLINE Pay残高がなくても利用できるため、アカウントを作るだけでもメリットがある。