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駆け込み反動減から早くも回復!? テレビ市況、10月第3週は前年同週比101%へ

 【BCN速報値】テレビ市況の動きが激しい。全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」の速報値によると、消費増税による駆け込み需要の反動減と10月12日に上陸した台風19号の影響が重なり、10月第2週(7~13日)は前年同週比72%まで急落したテレビ市場。しかし、10月第3週(14~20日)は一転して101.1%の急回復を見せた。前回増税時より7週間も前倒しの回復基調にある。


 消費税率が8%から10%になった10月1日以降、209.5%のピークから2週間で72.0%まで急落したテレビ市場だが、10月第3週は前年トントンまで回復。見た目通りのV字回復になった。前回増税時の14年4月第3週が75.8%と、ゆるやかに回復していったのとは明らかに異なる。

 チャート下の棒グラフの13年12月第1週を100とした販売台数の指数推移をみても、10月第3週は69.4ポイントとなり前回の4月第3週の57.1ポイントより上回った。

 今年は10月14日が祝日で、前回より休みが1日多かった影響もあるが、本格的な回復といえるのだろうか。

 10月第3週を「前年比トントン程度は見込める」と予想したBCN総研の木下智裕部長は、第4週(10月21~27日)を次のように予想する。「テレビの単価は増税前より2%以上、下がっており、値ごろ感が出ている。さらに10月第4週は、前年同週より祝日が1日多かったこともあり、前年比で110%近くまでは見込めるだろう」。

 テレビの駆け込みの反動減は、前回とは違い、以外に早く回復しそうだ。(BCN・細田 立圭志)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからPOSデータを通じてスマートフォンやデジタルカメラ、4Kテレビなどの販売台数・金額データを毎日収集・集計しているデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。