増税直前はドラレコも特需に、売れたモデルの共通点は?

 全国の家電量販店ECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、9月のドライブレコーダーの販売台数は前年同月比で195.5%だった。増税直前の駆け込み需要を受けて、販売台数が約2倍に伸長した。


 メーカー別で伸び率が最も高かったのは、前年比245.5%を記録したJVCケンウッド。9月週次のメーカー別販売台数シェアの推移では、前半こそコムテックJVCケンウッドが競り合ったが、後半はコムテックが突き抜けた。3位のユピテルはじわじわとシェアを上げ、第4週にJVCケンウッドとの差を3.9ポイントに縮めた。
 
「ワンボディ+リアカメラ」の2カメラタイプが上位3モデルを含めて、
トップテン圏内に4モデルランクイン

 シリーズ別の販売台数シェアランキングは、1位がコムテックの「ZDR-015」。定番となりつつある人気モデルは17.0%の高シェアをマーク。16.6%の高シェアを獲得し、コスパにすぐれた2カメラタイプのドラレコとして不動の地位を確立しつつある。続いて、2位にJVCケンウッドの「DRV-MR740」、コムテックの「ZDR026」がランクインした。
 
17.0%の高シェアをマークしたコムテックの
「ZDR-015」

 上位3モデルに共通するのは、「ワンボディ+リアカメラ」の2カメラタイプということだ。ドラレコ全体における9月の平均単価は1万6613円だったが、上位3モデルはいずれも2万~3万円台の製品。度重なる危険運転やあおり運転の報道で、万全の備えで安全を守ろうとする機運が高まっているようだ。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。