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睡眠中に角度を自動で調節するベッド、パラマウントベッドが入眠から目覚めまでサポート

経営戦略

2019/10/15 20:00

 パラマウントベッドは、千葉・幕張メッセで10月15~18日に開催されているスマート社会の実現に向けた展示会「CEATEC 2019」に出展し、ユーザーの状態にあわせて自動で角度を調節するベッド「Active Sleep BED」を展示した。

自動で角度を調節するベッド「Active Sleep BED」

 Active Sleep BEDは、寝ている間に、静かに、ゆっくりとベッドが自動で背中の角度や足の角度を調節するベッド。例えば、読書をしながら寝落ちした際には、徐々にベッドをフラットにしていく。朝は、ゆっくりとベッドの背が起き上がり、目覚めをサポートする。また、入眠モードでは背を少し上げることで呼吸や腰を楽にし、リラックスを促す。

 ベッドの角度は、アプリで調節が可能だ。「読書/TV」や「くつろぎ」など、シーンにあわせた設定もプリセットしている。角度だけでなく、ベッドの硬さも調節が可能。3段階のプリセットのほか、頭や肩、背中、腰、足、足先など、6カ所を10段階の硬さで調節することができる。
 
アプリの画面にはモードと角度が表示される
 
心拍数なども計測する

 「ユーザーが眠りについた」などの状態を把握するために活用しているのは、背中の部分に搭載されたセンサーだ。ベッドの上の振動を感知して、心拍数や睡眠効率、寝返りの回数などを計測。アプリで分析した睡眠の状態を知らせながら、改善のアドバイスをする。
 
ベッドの背中の部分に搭載されたセンサー

 同社企画部の中野圭氏は、「将来的に、照明や空調といった家電との連携も考えている。本を読みながら寝落ちしたら、ベッドがフラットになるだけでなく、照明が徐々に消えたり、起床時に徐々に明るくなったりなど、構想はある」と眠りに関するトータルサービスの提供を示唆。「他社との連携も検討しているが、連携しやすさを考慮すると全て自社で用意する方が使いやすいかもしれない」という。
 
IoT家電とのコラボレーションも検討している

 同社は、医療現場で活躍していたので、そこで蓄積したデータも生かされている。ホテルや仮眠施設などとの連携も視野に入れており、睡眠を快適にすることで従業員の作業効率アップや顧客満足度アップなどを図っていく。

 ブースでは実際に寝て、角度や硬さを調節することができる。睡眠効率を高めたいと思っている人にとっては、睡眠改善のヒントを得られるかもしれない。(BCN・南雲 亮平)