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テレビの駆け込み反動減、10月1週は「前年トントン」も前回より落差激しい

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2019/10/13 20:00

 【BCN速報値】全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」の速報値によると、消費税率10%が導入された10月1日直後の10月1週(9月30日~10月6日)におけるテレビの販売台数は前年同週比で100.1%となった。前年トントンの着地となったが、前週の209.5%からは、ほぼ半分となる109.5ポイントの急落となった。


 10月1週は、駆け込み最終日の9月30日が集計されているため、その分を差し引いて考えれば前年同週比を下回った可能性がある。今回と前回との比較でも、増税直前の9月最終週が209.5%だったのに対して、前回の14年3月最終週は133.0%で、その差は76.5ポイントあった。しかし、増税後の1週は今回の100.1%に対して、前回は90.4%で、その差は9.7ポイントまで詰まった。駆け込み需要の反動減の大きさがわかる。

 チャート下の棒グラフの13年12月1週を100とした販売台数の指数推移をみても、10月1週は68.5ポイントとなり、前週の158.8ポイントから半分以上の縮小になった。

 気になる10月2週(10月7~13日)は、どこまで下がるのだろうか。10月1週を「前年トントン」と予想して的中させたBCN総研の木下智裕部長は、「10月12日に直撃する台風が予報進路を通った場合、前年同週比70%強ぐらいに落ち込むのではないか。ただ、昨年は10月8日の月曜日が祝日だったので、その影響も大きいだろう。逆に、その次の10月3週は14日の祝日が加わるので前年比が上向く可能性がある」(10月11日時点)と分析する。

 記録的な暴風や大雨が予想される台風の影響次第では、駆け込み需要の反動減も大きく変わってきそうだ。(BCN・細田 立圭志)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからPOSデータを通じてスマートフォンやデジタルカメラ、4Kテレビなどの販売台数・金額データを毎日収集・集計しているデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。