東京都、「東京ゼロエミ住宅」1戸あたり最大170万円を助成

販売戦略

2019/08/30 15:00

 東京都は2019年度から、都内のエネルギー消費量の約3割を占める家庭部門の省エネルギー対策を推進し、東京の地域特性を踏まえた省エネ性能の高い住宅を普及させるべく策定した「東京ゼロエミ住宅」の認証に関する要綱を公開し、「東京ゼロエミ住宅」を新築した建築主に対して、その費用の一部を助成する事業を開始する。

太陽光発電システムを設置する場合は最大170万を補助

 助成の対象となるのは、床面積の合計が2000平方メートル未満の都内の新築住宅(個人・事業者)で、1戸あたりの助成金額は、戸建住宅が70万円、集合住宅が30万円。加えて、太陽光発電システムを設置する場合は、キロワットあたり10万円(上限100万円)を追加で補助する。

 「東京ゼロエミ住宅」は、断熱性能と省エネ性能を要素ごとに「仕様」によって明示し、わかりやすくした。具体的には、照明は全室LED(玄関、トイレ、洗面・脱衣所、廊下、階段のうち1カ所以上は人感センサー付き)、空調機はリビングなど一番使用する部屋に必ず高効率エアコン設置(省エネラベル4★または5★)、水栓は湯水混合水栓または節湯型水栓など。
 
「東京ゼロエミ住宅」仕様の概要

 事業期間は2019~21年度(助成金の交付は2022年度まで)で、第1回の事前申請受付は19年10月1日~7日。申請受付窓口は東京都環境公社 東京都地球温暖化防止活動推進センター(愛称:クール・ネット東京)。設定した予算を超える事前申請があった場合は抽選となり、抽選結果は10月16日に公表する。