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東京が暑いのは湿度のせい?──2割の人が「命の危険を感じる暑さ」ダイキンが調査

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2019/07/24 20:30

 ダイキン工業は、昭和から平成にかけての東京の夏の空気感の変遷と令和の空気感について聞く「令和元年 東京の夏の空気感調査」の結果を発表した。東京生まれ・東京育ちの男女500人を対象に実施。2020年東京五輪を視野に入れ、対象エリアを東京に絞った。

東京の夏は“普通”じゃない

 「あなたは、最近の東京の夏の暑さについて、どのように感じていますか」との質問に、43.6%が「耐えられないくらいの暑さ」、21.6%が「命の危険を感じる暑さ」と回答。合計で6割以上の人が、最近の東京の夏は“普通の暑さではない”と感じていた。
 

 最高気温が25℃以上の日を夏日、30℃以上を真夏日、35℃以上を猛暑日、最低気温が25℃以上を熱帯夜というが、東京でそれぞれの日数の経年変化を見ると、いずれも右肩上がりで増加。東京の夏は過去に経験したことのないほど、暑い日々が増え続けている。
 
 

暑く感じるのは気温のせいだけじゃない!

 熱く感じる要因は気温だけはない。「あなたは、最近の東京の夏が暑いのはなぜだと思いますか」と聞いたところ、最も多かったのは「湿度が高いから」(70.6%)で、「気温が高いから」(68.2%)を上回る結果が出ている。
 

 東京の8月の平均湿度の推移をみると、昭和25年から低下、横ばいで推移していたが、平成19年頃からは上昇に転じている。最近の東京の夏の暑さは、温度の上昇に加えて、この湿度の上昇が関係してしているかもしれないと、ダイキン工業は推測している。
 

東京の現在の夏は昭和・平成よりも50日長い?

 今年は5月末の猛暑が話題になったが、近年、夏の始まりがいつなのかがはっきりしなくなってきた。そこで、「あなたは、東京の夏の期間はいつからいつまでだと思いますか」と、小学生の頃の東京の夏について聞いたところ、各年代に大差はなく、夏の始まりは「6月下旬~7月上旬」、終わりは「8月中旬~下旬」。昭和35年~平成21年の東京の夏は約50日間だと思われていた。
 

 一方、現在の夏について聞いたところ、現在の夏の始まりは「6月上旬~中旬」、終わりは「9月中旬~下旬」で、夏の期間は約100日間だと思われていた。現在の東京の夏は、昭和・平成の夏に比べて始まりが約20日早く、終わりが約30日遅くなったことになる。
 

 平均気温の推移からみても、夏は年々暑く、期間はじわじわと長くなっている。暑い日には我慢せず、エアコンをつけて涼をとることが大切だ。ただ、設定温度を下げ過ぎると逆に健康を害しかねないので、注意が必要だ。