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「正しい色味で作業して目を養って」 映像作家が「CP+ 2019」でクリエイターにアドバイス

 どんなにキレイな写真・映像を撮っても、素晴らしいと思っているのは自身だけかもしれない──。カメラを嗜むなら誰もが一度は持つ不安だろう。そんな不安を軽くし、できるだけ多くの人に素晴らしい写真だと感じてもらうための一つの手段が、相手の見る環境を考慮して写真・映像を編集すること。実現するには、カラーマネジメント対応の液晶ディスプレイが必須だ。

「CP+ 2019」のプレゼンテーションステージ

 2月28日~3月3日の4日間、パシフィコ横浜で開催されていたカメラと写真映像のイベント「CP+ 2019」で、プレゼンテーションステージに登壇した映像作家の鈴木佑介氏は、「こだわって作った色も、相手の見る環境によっては再現されない場合がある」と注意を促す。
 
映像作家 鈴木佑介氏

 スマートフォンやカメラの性能が進化し、誰でもある程度キレイな写真や動画を撮影できるようになった。その中で特色や独自性を出すには、色味などの編集が欠かせない。しかし、編集する際には、相手が写真を見る環境に配慮する必要がある。見る写真と印刷で見る写真の色味が違うことがあるように、練りに練って作った色が、自分の環境以外では再現されない可能性があるからだ。
 
相手の見る環境を想定して色味を調節することが大切
 
色で演出を加えても、相手の見る環境によっては上手く再現されないことも

 そんな事態を避けるには、基準となる色味を表示するマスターモニター環境を構築するのがおススメだという。現在、マスターモニター環境の構築に適したリファレンスモニターは一昔前より手頃な価格に落ち着いている。例えば、BenQ(ベンキュー)の27型カラーマネジメント液晶ディスプレイ「PV270」は、税込約11万円前後で入手できる。
 
ベンキューの27型カラーマネジメント液晶ディスプレイ「PV270」

 PV270は、階調の減少や色のずれをほとんど起こさずに色を調整できるハードウェアキャリブレーションに対応。色域は、ウェブコンテンツに適したsRGBを100%、印刷に適したAdobe RGBを99%、映画コンテンツなどに適したDCI-P3を96%カバーしている。

 解像度はWQHDでGPUに負担が掛からず、遮光フードが付属する。キャリブレーターは別売りだが、鈴木氏は「PV270はマスターモニターの要件を満たしていながらも廉価なので、入門機に向いている」「早いうちから正しい色味で作業することで、目を養ってほしい」と、マスターモニターの大切さを強調した。