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「象印食堂」が大阪・なんばに常設オープン、見学会を開催

経営戦略

2018/10/16 19:00

 「和」をテーマにした家庭料理を提供する「象印食堂」が常設オープンとなる。場所は、大阪・なんばの複合商業施設「なんばスカイオ」内。なんばスカイオが10月17日に全面開業するのに伴ってのオープンだ。象印マホービンは、オープンに先立って見学会を開催した。

象印食堂がオープン

 象印食堂が出店する場所は、なんばスカイオの6階で、「【カラダのデザインサイト・ヘルシーサイト】楽しく経験【食べる・動く・はかる】して、エビデンス・自分を知り、リピートする拠点」と、健康を考えた店舗が構えているフロアだ。店舗面積が約200平方メートルで、座席数が59席。ランチ(11~15時)とディナー(17~23時)で営業する。
 
象印食堂の店内

 一番の売りは、日本人の主食である「米(ごはん)」にフォーカスし、象印の炊飯ジャー「炎舞炊き」で炊いたご飯を提供するという点だ。「おいしいごはんがここにある」をコンセプトに、炎舞炊きでご飯が楽しめることを訴えていく。
 
「炎舞炊き」で炊いたご飯を提供

 また、メニューは料理家の吉田麻子氏が監修。美味しく、しかも誰でも家庭で作れるメニューに仕上げている。ランチでは、花籠御膳(税別1000円)や象印御膳(同1600円)、鯛茶漬け御膳(同2400円)を提供。特に、象印御膳は主菜を4種から選べるのが特徴だ。ディナーは、和食御膳(同2800円)、吟醸蒸し御膳(同3800円)、今宵の晩餐 みおつくし膳(同1980円)などを用意。このほか、アラカルトメニューなども揃えている。
 
ランチ「象印御膳」の主菜は4種から選べる

 常設オープンについて市川典男社長は「炎舞炊きのご飯が味わえて、しかも主菜は凝ったものではなく誰でも簡単に作れるものをメニュー化した。食の楽しさを伝えることが目的」としている。なお、家庭で作れるよう、レシピはオープンにするということだ。
 
市川典男社長

 これまで東京や大阪で期間限定の象印食堂を出店し、多くの来店者で連日完売を達成。象印マホービンでは、この成功を受けての常設店を構えることになったわけだが、「特に、この店舗で儲けようとは思っていない」と市川社長はアピールする。加えて、「当社の製品を使って何が実現できるかを証明する看板的なな店舗。お客様の声を聞いて反映する、情報発信拠点にしていく」との方針を示している。

 家電量販店などのイベントで、製品を使った試食会などが開催されるケースがあるが、象印マホービンの店舗を構える、しかも常設で出店するという試みは、また違った角度から製品の良さをユーザーに分かってもらう取り組みといえそうだ。なお、今年も東京を手始めに札幌や名古屋、福岡で、期間限定で象印食堂を出店する予定。