空席だったJEMA会長に、富士電機の北澤社長が就任

経営戦略

2017/05/31 17:57

 日本電機工業会(JEMA)は5月31日、今年2月15日に志賀重範会長から辞任届けを受理して以降、空席だった会長職に富士電機の北澤通宏社長が就任したと発表し、新会長就任の記者会見を開催した。


JEMAの新会長に就任した富士電機の北澤通宏社長

 志賀氏は、米ウェスチングハウス社による子会社の買収に関連して生じた損失の経営責任をとって、2月15日付で東芝の取締役と代表執行役会長を辞任し、今年6月の定時株主総会までを任期とする代表権のない執行役に就いている。

 北澤新会長は、2010年5月から1年間、JEMAの会長を務めており今回は2度目の就任。「当時は自社の社長にも就任したばかりで、日本電機工業会の会長職と一緒に緊張した思いだったが、今回は社長歴も長くなり、工業会の存在価値も十分に理解している。社会に率先して貢献していける工業会にしていきたい」と抱負を述べた。

 なお、当日は2016年度の白物家電の国内出荷金額は、前年比102.7%となる1兆8898億円だったことを発表した。理由について北澤会長は「天候不順の影響があったものの消費者のニーズを捉えた製品が堅調に推移した」と語った。

 日本冷凍空調工業会のエアコンの国内出荷金額も加えた2016年度の国内出荷実績は、2兆3279億円(103.6%)にまとまった。(BCN・細田 立圭志)