<LOGOS・東芝>85年の歴史を代表するシリーズ名

特集

2016/09/28 10:00

 東芝の掃除機が誕生したのは、今から85年前の1931年のことだ。これまでに数々の製品を世に送り出し、何度かシリーズ名をつけてきた。しかし、いずれも使用期間は2、3年ほど。現在の「TORNEO(トルネオ)」は最も長く、今年で6年目を迎えた。東芝の長い歴史を代表するシリーズ名となっている。

 企業や製品の顔となるロゴ。日常的によく目にするが、由来やこだわりはご存じだろうか。そんな疑問を解決する連載企画「LOGOS」。第2回は東芝の掃除機シリーズ「トルネオ」のロゴを取り上げる。

■会社データ
企業名:東芝ライフスタイル
所在地:神奈川県川崎市川崎区駅前本町25-1
創業:1875年(東芝)

■案内人
 

左から、東芝ライフスタイル ホームアプライアンス事業本部 HA第三事業部の
商品企画部 内藤順司部長、国内商品企画担当 荒川茂主務
 

 「トルネオ」は、2010年に発売した国産掃除機誕生80周年記念モデルから搭載する東芝独自のサイクロン機構「トルネードシステム」と、ギリシャ語で新しいを意味する「ネオ」を結びつけた造語として生まれた。選定の際には複数の候補があがったが、文字数や響きの良さから「トルネオ」が採用されたという。

 長年、使い続ける理由について、東芝ライフスタイル商品企画部の内藤順司部長は「トルネードシステムは品質、性能の両面で安定していて、いい意味でブレていない。それと連動したネーミングなのは大きな要因だ」と話す。

 ロゴには「クセがなく、見やすい書体」(内藤部長)を採用し、上部に「cyclone cleaner」と赤字で表示。さらに「竜巻のイメージ」(荒川茂主務)という渦巻き状のマークも配置。東芝の掃除機としてイメージしやすい工夫を凝らした。「トルネードシステム」は、この6年間で着々と進化してきた。搭載する機構ごとに「トルネオV」「トルネオmini」「トルネオROBO」に分類し、各カテゴリで製品を展開する。

 「トルネードシステム」は、この6年間で着々と進化してきた。搭載する機構ごとに「トルネオV」「トルネオmini」「トルネオROBO」に分類し、各カテゴリで製品を展開する。
 

 国産掃除機の市場を開拓し、これまでに数々の「世界初」「業界初」を達成してきた東芝。トルネオのネーミングを守り続けるよりも、意識しているのは次のステップだ。革新的な製品を生み出し、新たなシリーズ名をつけることが最大の目標だ。