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JEMA新会長に志賀重範氏、15年度の白物家電の生産実績は108.8%

経営戦略

2016/06/01 17:11

 日本電機工業会(JEMA)は5月31日、2015年度(15年4月~16年3月)の白物家電の国内生産実績は1兆8302億円(前年度比108.8%)で、2年ぶりの増加になったと発表した。また同日、JEMAの会長交代を発表。第95回定時総会を経て、新会長に東芝の志賀重範代表執行役副社長が就任した。

 なお、JEMA統計と日本冷凍空調工業会統計をベースにした15年度の白物家電の国内出荷金額は2兆2475億円(105.7%)だった。 

既報:冷蔵庫など白物家電の2016年4月国内出荷金額、12か月連続でプラス 

 15年度の白物家電は、冷夏や暖冬などの天候不順があったものの、14年4月の消費増税後の反動減から回復し、省エネ性の高い製品や高付加価値モデルが好調に推移した。2016年度の生産実績の見通しは、16年3月に発表した1兆8667億円(前年度比105.4%)の予想のまま。消費増税の再延期は考慮していない。 

 志賀会長は「(16年度の見通しは)消費税の引き上げを織り込んだ数字だが、もともと前回の増税時のように大きくなるとみていなかった。省エネ家電や高付加価値製品のニーズが高く、買い替え需要もあるので堅調を維持するものと判断している」と、大きくぶれることはないとの見方を示した。 
 


JEMAの新会長に就任した東芝の志賀重範代表執行役副社長

 あわせて副会長も交代し、富士電機の北澤通宏社長が就任した。会長・副会長とも任期は2017年5月開催予定の定時総会までとなる。志賀会長は、1979年に東芝に入社後、一貫して原子力事業や電力システムを歩んでいる。2015年9月に代表執行役副社長に就任し、16年4月に代表執行役副社長(社長補佐、エネルギーシステムソリューション社担当、インフラシステムソリューション社担当、エネルギーシステムソリューション社社長、東芝テック担当)となった。