2019.8.14 17:00
スマホ・PCみんなが待ってたAirPods最強の対抗馬、ビーツの完全ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro」を聴く
完全ワイヤレスイヤホンが注目されるようになって久しいが、人気のヘッドホン・イヤホンブランドであるBeats by Dr. Dre(以下、ビーツ)から待望の新製品「Powerbeats Pro」が発売された。2014年からアップルのグループ傘下に加わってオーディオ製品を展開してきたビーツが、アップルの先端テクノロジーとの本格的な融合を実現した注目すべきモデルだ。アップルの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」との比較も交えながら特徴を紹介しよう。
ビーツ初の完全ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro」
ビーツのラインナップには「Powerbeats」という人気シリーズがある。ネックバンドスタイルのワイヤレスイヤホン「Powerbeats3 Wireless」は世代を重ねて進化してきたスポーツイヤホンの定番モデルだ。今回新しくシリーズに加わるPowerbeats Proは同じイヤーフックスタイルを採用している。
イヤーフックスタイルの良いところは耳もとのフィット感が安定して、身体をダイナミックに動かしても耳からイヤホンが外れにくいことだ。イヤホンはしっかりと耳穴に挿入されていなかったり、装着方法が間違っていると“いい音”が楽しめない。イヤーフックスタイルであれば耳もとの正しいポジションにイヤホンを固定できるため、スポーツシーンに向いているというだけでなく、普段使いの場面でも理想的なサウンドが楽しめる所にもアドバンテージがある。
しなやかに変型するシリコン製のイヤーフックを採用
とはいえ、イヤーフックは装着するのが面倒だから好みじゃないという方も多いだろう。Powerbeats Proのイヤーフックは形状を保ちながら柔軟に形を変えるシリコン素材でできている。耳にさっと掛けて、ぴたりとしたフィット感が得られるのが特徴だ。
筆者はいつも眼鏡をかけて生活しているが、本機の場合はテンプル先端の耳に掛かる部分(モダン)にイヤーフックがぶつかってこめかみが痛むようなことがない。耳とイヤホンが密着して心地よいフィット感が持続する。イヤホン本体とフックがスリムなので、耳に装着したイヤホンが顔の輪郭からはみ出て見える格好悪さもない。女性の音楽ファンにもおすすめだ。
イヤーフックは眼鏡のフレームとバッティングしない設計になっており、フィット感は抜群だ
反面、Powerbeats Proのイヤーフックは着脱できないため、専用の充電ケースにもそのまま格納する仕様になっている。だからケースのサイズがAirPodsよりも一段と大きくて重い。外出時の手荷物はなるべく軽くしたいという方には不向きかもしれない。
イヤーフックスタイルの完全ワイヤレスイヤホンは少なくないが、
専用ケースにイヤーフックを外さなくてもそのまま格納できるモデルは珍しい
充電ケースはやや大きめ。イヤホン単体で9時間の連続音楽再生に対応。
充電ケースでチャージすれば連続24時間の音楽再生にも対応する。
急速充電は5分で約90分の再生が楽しめるバッテリーチャージができる
Powerbeats Proは密閉型ハウジングのイヤホンだ。マイクから取り込んだ外音を信号処理技術によって消音するアクティブ・ノイズキャンセリング機能は搭載していないが、高い遮音性が得られるので、電車やバスの中、賑やかなカフェで使うと静かに音楽リスニングと向き合える。
フィット感や遮音性を調整できる交換イヤーピースも付属している。アップルのAirPodsはハウジングが半密閉型構造なので、地下鉄や駅のホームなど騒音に囲まれる場所では外の環境音が飛び込んできて、音楽が聴きづらく感じられることがあるという声は筆者の周りからもよく聞こえてくる。より遮音性の高い完全ワイヤレスイヤホンが欲しかったという方はビーツの新製品をぜひ試してほしい。
アップルの先端テクノロジーとの融合が上手に図られていると感じられる機能が、iPhoneやiPadなど最新iOSを搭載する機器との組み合わせで実現するワンタッチペアリングだ。AirPodsと同様に、Powerbeats Proもケースのフタを開けてiPhoneに近づけると本体画像のアニメーションが表示されて、すぐにペアリングが完了する。同じApple IDでひも付いているユーザーのデバイス同士なら、Bluetoothのペアリング設定を開かなくても、機器リストに表示されるPowerbeats Proをタップするだけでペアリングの切り替えがいとも簡単にできる。
Apple H1チップを搭載するPowerbeats ProはAirPodsと同じように、
iOSデバイスとのワンタッチペアリングに対応している
多くの完全ワイヤレスイヤホンには、ペアリングしたスマホの音楽再生やハンズフリー通話のリモコン機能が搭載されている。リモコンの形態はボタン式だったり、最近ではセンサーを内蔵してタッチ操作で動かせるイヤホンも増えている。Powerbeats Proのリモコンはボタン式だが、側面の「b」ロゴを配置したボタンで音楽の再生と一時停止、ハンズフリー通話のコントロールができるほか、上側面に独立した音量のアップダウンボタンを搭載している。さらに本体左右どちら側のボタンからでも同じ操作ができるので、とっさの操作が迷いなくできるのが大きな魅力だ。
本体のトップに音量のアップダウンボタンがある
iPhoneにつないで、Powerbeats Proの音質を確認してみた。かつてのビーツのイヤホンやヘッドホンは「低音優位」な音づくりのイメージが強かったものだが、特にアップルとの連携が始まった後に発売されたBeatsXやPowerbeats3 Wirelessなどのイヤホン、Studio3 Wireless、Solo3 Wirelessに代表されるヘッドホンはフラットバランスでクリア、解像度の高いサウンドを特徴としている。
iPhoneとペアリングしてPowerbeats Proのサウンドを確認した
Powerbeats Proもその流れを汲み、どんなジャンルの音楽再生もリアリティを実感させてくれる素直なバランスの良いサウンドに仕上がっている。だからといって低音が物足りなく感じることもなく、インパクトを聞かせた力強く引き締まったベースラインを聴かせてくれる。身体を筋肉質に絞り込んだアスリートのように瞬発力に富んだサウンドが心地よい。
Powerbeats ProはAirPodsよりも本体が大きく見えるものの、軽快なリスニング感においてはまったく引けをとっていない。わずらわしい周りの騒音から遮断された静かな環境で、活き活きとしたリアルな音楽に深く入り込みたい人におすすめしたいイヤホンだ。当初はブラックから発売されることになったが、後からカラバリとしてホワイト/ネイビー/モス(グリーン系)の3色も加わる。ビーツらしさ全開のスタイリッシュな完全ワイヤレスイヤホンが旋風を巻き起こしそうだ。(フリーライター・山本 敦)
ビーツのラインナップには「Powerbeats」という人気シリーズがある。ネックバンドスタイルのワイヤレスイヤホン「Powerbeats3 Wireless」は世代を重ねて進化してきたスポーツイヤホンの定番モデルだ。今回新しくシリーズに加わるPowerbeats Proは同じイヤーフックスタイルを採用している。
イヤーフックスタイルの良いところは耳もとのフィット感が安定して、身体をダイナミックに動かしても耳からイヤホンが外れにくいことだ。イヤホンはしっかりと耳穴に挿入されていなかったり、装着方法が間違っていると“いい音”が楽しめない。イヤーフックスタイルであれば耳もとの正しいポジションにイヤホンを固定できるため、スポーツシーンに向いているというだけでなく、普段使いの場面でも理想的なサウンドが楽しめる所にもアドバンテージがある。
とはいえ、イヤーフックは装着するのが面倒だから好みじゃないという方も多いだろう。Powerbeats Proのイヤーフックは形状を保ちながら柔軟に形を変えるシリコン素材でできている。耳にさっと掛けて、ぴたりとしたフィット感が得られるのが特徴だ。
筆者はいつも眼鏡をかけて生活しているが、本機の場合はテンプル先端の耳に掛かる部分(モダン)にイヤーフックがぶつかってこめかみが痛むようなことがない。耳とイヤホンが密着して心地よいフィット感が持続する。イヤホン本体とフックがスリムなので、耳に装着したイヤホンが顔の輪郭からはみ出て見える格好悪さもない。女性の音楽ファンにもおすすめだ。
反面、Powerbeats Proのイヤーフックは着脱できないため、専用の充電ケースにもそのまま格納する仕様になっている。だからケースのサイズがAirPodsよりも一段と大きくて重い。外出時の手荷物はなるべく軽くしたいという方には不向きかもしれない。
専用ケースにイヤーフックを外さなくてもそのまま格納できるモデルは珍しい
充電ケースでチャージすれば連続24時間の音楽再生にも対応する。
急速充電は5分で約90分の再生が楽しめるバッテリーチャージができる
Powerbeats Proは密閉型ハウジングのイヤホンだ。マイクから取り込んだ外音を信号処理技術によって消音するアクティブ・ノイズキャンセリング機能は搭載していないが、高い遮音性が得られるので、電車やバスの中、賑やかなカフェで使うと静かに音楽リスニングと向き合える。
フィット感や遮音性を調整できる交換イヤーピースも付属している。アップルのAirPodsはハウジングが半密閉型構造なので、地下鉄や駅のホームなど騒音に囲まれる場所では外の環境音が飛び込んできて、音楽が聴きづらく感じられることがあるという声は筆者の周りからもよく聞こえてくる。より遮音性の高い完全ワイヤレスイヤホンが欲しかったという方はビーツの新製品をぜひ試してほしい。
アップルの先端テクノロジーとの融合が上手に図られていると感じられる機能が、iPhoneやiPadなど最新iOSを搭載する機器との組み合わせで実現するワンタッチペアリングだ。AirPodsと同様に、Powerbeats Proもケースのフタを開けてiPhoneに近づけると本体画像のアニメーションが表示されて、すぐにペアリングが完了する。同じApple IDでひも付いているユーザーのデバイス同士なら、Bluetoothのペアリング設定を開かなくても、機器リストに表示されるPowerbeats Proをタップするだけでペアリングの切り替えがいとも簡単にできる。
iOSデバイスとのワンタッチペアリングに対応している
多くの完全ワイヤレスイヤホンには、ペアリングしたスマホの音楽再生やハンズフリー通話のリモコン機能が搭載されている。リモコンの形態はボタン式だったり、最近ではセンサーを内蔵してタッチ操作で動かせるイヤホンも増えている。Powerbeats Proのリモコンはボタン式だが、側面の「b」ロゴを配置したボタンで音楽の再生と一時停止、ハンズフリー通話のコントロールができるほか、上側面に独立した音量のアップダウンボタンを搭載している。さらに本体左右どちら側のボタンからでも同じ操作ができるので、とっさの操作が迷いなくできるのが大きな魅力だ。
iPhoneにつないで、Powerbeats Proの音質を確認してみた。かつてのビーツのイヤホンやヘッドホンは「低音優位」な音づくりのイメージが強かったものだが、特にアップルとの連携が始まった後に発売されたBeatsXやPowerbeats3 Wirelessなどのイヤホン、Studio3 Wireless、Solo3 Wirelessに代表されるヘッドホンはフラットバランスでクリア、解像度の高いサウンドを特徴としている。
Powerbeats Proもその流れを汲み、どんなジャンルの音楽再生もリアリティを実感させてくれる素直なバランスの良いサウンドに仕上がっている。だからといって低音が物足りなく感じることもなく、インパクトを聞かせた力強く引き締まったベースラインを聴かせてくれる。身体を筋肉質に絞り込んだアスリートのように瞬発力に富んだサウンドが心地よい。
Powerbeats ProはAirPodsよりも本体が大きく見えるものの、軽快なリスニング感においてはまったく引けをとっていない。わずらわしい周りの騒音から遮断された静かな環境で、活き活きとしたリアルな音楽に深く入り込みたい人におすすめしたいイヤホンだ。当初はブラックから発売されることになったが、後からカラバリとしてホワイト/ネイビー/モス(グリーン系)の3色も加わる。ビーツらしさ全開のスタイリッシュな完全ワイヤレスイヤホンが旋風を巻き起こしそうだ。(フリーライター・山本 敦)
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外部リンク
「Powerbeats Pro」=https://www.beatsbydre.com/jp/earphones/powerbeats-pro
Beats by Dr. Dre=https://www.beatsbydre.com/jp
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