「クロネコペイ」提供開始、住所やクレカ情報を入力せずにネット通販が可能

サービス

2018/06/22 17:00

 ヤマトホールディングス傘下のヤマトファイナンシャル(YFC)とヤマト運輸は6月18日、ヤマト運輸の無料会員サービス「クロネコメンバーズ」の会員情報と連携したID決済サービス「クロネコペイ」の提供を開始した。

「クロネコペイ」のロゴ

 宅急便の受取日時・場所の変更など、さまざまなサービスを提供している無料会員サービス「クロネコメンバーズ」に事前にクレジットカード情報を登録することで、「クロネコペイ」対応オンラインショップで商品を購入する際に、都度、住所やクレジットカード情報を入力することなく、クロネコIDとパスワードだけでスムーズに購入・決済できる。利用にあたって登録料や利用料はかからない。
 
「クロネコペイ」の仕組み

 「クロネコペイ」の開始にあわせ、「クロネコメンバーズ」に新たにクレジットカード情報登録画面を追加。登録したクレジットカード情報は国際セキュリティ基準「PCI DSS」に準拠したヤマトグループの決済システムで管理するため、セキュリティも高い。
 
「クロネコペイ」を利用した決済の流れ

 通販事業者が「クロネコペイ」を導入するには、決済手数料のみで利用できるYFCのネット決済サービス「クロネコwebコレクト」の契約が必要。YFCのネットショップ開業サービス「らくうるカート」を契約している事業者には6月18日から、「クロネコwebコレクト」リンク方式を契約している事業者に対しては、7月末に提供開始予定。

 なお、「クロネコwebコレクト」では、従来のクレジットカード、コンビニ支払い、電子マネー、ネットバンク」などの決済手段に加えて、「クロネコペイ」も利用できるようになる。なお、「クロネコペイ」では、購入者のクレジットカード情報はオンラインショップを通過しないため、割賦販売法の一部改正によって対応が求められるクレジットカード情報の非保持化にも対応している。

 今後は、各種ショッピングカートとの連携を拡大しつつ、より快適にオンラインショッピングを利用できるよう、機能を拡充していく。さらに、宅急便の運賃の支払いや、店舗での買い物など多様なシーンで利用できるよう進化させていく。