香りをプラスしたカドーの加湿器、オールシーズンの使用を提案

新製品

2017/10/19 12:00

 家電ブランド「cado(カドー)」を展開するカドーは10月18日、ミストに香りを加えるフレグランスモードを搭載した加湿器「STEM 620」の体験会を開催した。税別価格は4万2500円で、10月28日に発売する。カラーはブラックとホワイトの2色。


「cado」の加湿器の新モデル「STEM 620」

 インテリアを意識した独特のデザインが評判の空気清浄機・加湿器・除湿機を販売するカドー。加湿器は2013年に初号機を発売し、今回で4世代目となる。従来は品名=型番だったが、新製品からは「茎」を意味する「STEM」というコードネームが付いた。給水タンクが分離し、金属のパイプが水を吸い上げてミストを噴射する構造を植物の「茎」と重ねた。今後は空気清浄機なら「Reaf=葉」、除湿機なら「Root=根」とシリーズ名を付けて展開していくという。

 古賀宣行 代表取締役は「4世代目にして加湿器の完成形に近いものが出来上がった」と新製品を評価。デザインこそこれまでのシリーズを踏襲するものの、ユーザーからあがった意見をフィードバックし、業界最大クラスとなる600ml/hの加湿性能をさらに極めた。
 

4世代目にして「加湿器の完成品に近い」と語る古賀宣行 代表取締役

 カドーの加湿器は多くの標準ランク以上の加湿器が採用するスチーム式ではなく、超音波式をあえて採用している。これは省エネを意識してのことだが、その弊害として、給水タンク内の雑菌の放出や、水のミネラル分がホワイトダストとなって家具などに付着することがあった。

 「STEM 620」は、水を99.99%の除菌が可能な抗菌プレートと、前モデルの2倍以上の高性能イオン交換樹脂を備えたフィルターカートリッジを開発。超音波式の弱点を克服した。抗菌効果は噴出されるミストにも反映されるので、インフルエンザの予防など効果も期待できるという。フィルターカートリッジの交換目安は半年で、単品の税別価格は5880円。
 

新開発した抗菌プレートとたフィルターカートリッジ

 もう一点、特徴的なのがミストに香りを加えるフレグランスモードを新搭載したことだ。ノンエタノールのフローラルウォーターを開発することで、肌をいたわりながら、香りを楽しむことができるようになった。フレグランスモードの追加には「空気が乾燥する冬だけでなく、オールシーズンで加湿器を使用してほしい」という狙いもある。
 

フローラルウォーターは噴出口から注ぎ込む

 フローラルウォーターは、森林をイメージした「TREES」と柑橘系の「CITRUS FARM」の2種類。400mlで税別価格は3880円。初回数量限定で「STEM 620」の購入者に「TREES」の100mlボトルをプレゼントするキャンペーンも実施する。

 大枠のデザインに変更はないが、トップパネルをアルミ素材のプレートにしたり、本体のケーブルを脱着式にしたりと細部には改善を施し、メンテナンスがしやすくなっている。適応面積はプレハブ洋室で最大27平方メートル(17畳)、木造和室で17平方メートル(10畳)。加湿量は4段階調整ができる。タンク容量は2.3L。タンク内にはLED照明が備わっており、湿度によって色が変化する仕様になっている。(BCN・大蔵 大輔)